特別部隊は呪詛の王の次なる動向についての情報を集めるため、作戦会議を開いていた。白川守は中心に座り、部隊のメンバーたちが呪詛の王の正体と力について語る中、彼は何も知らないかのような態度を示す。
「で、呪詛の王って何なんだ?強大な呪詛を使う奴ってだけの話か?」白川が興味なさげに尋ねる。
「白川さん、呪詛の王はただの呪詛使いじゃないんです。彼は呪詛の根源そのもので、強力な存在です。」透が真剣に説明する。
「なるほど、でもその割には、たいしたことはなかったように見えたけど?」白川が首をかしげる。
「それは…呪詛の王の本当の力をまだ見せていないからです。」朱音が補足する。
「へぇ。君たちが戦えた相手なら、僕の力で何とかなるだろう。」白川は自信満々に言い放つが、部隊のメンバーたちにとってはあまりにも現実的でないように感じられた。
作戦会議の後、部隊のメンバーたちは白川守の態度と無知に対して困惑しつつも、彼の実力を信じていることから、なんとかこの状況を乗り越えようとしていた。しかし、白川のデリカシーのなさは日常的に現れる。
「おい、透。君の戦術はちょっとダメだね。基礎から学び直した方がいいんじゃない?」白川が透に対して冷たく指摘する。
「そうですね」透は表面上は冷静を保とうとするが、内心では白川の無神経な言葉に苛立ちを覚える。
「それと、朱音。君もなかなかのものだが、効率的な方法を考えないと、次の戦闘でまた失敗するかもしれないよ。」白川が朱音にも辛辣な言葉を投げる。
「分かりました、白川さん。」朱音も冷静に返答するが、その表情には不満が滲んでいた。
部隊のメンバーたちは、白川の実力に感謝しつつも、その言動には次第に耐えきれなくなってきていた。特に百鬼冴と夏目は、白川の言葉に対する耐性が限界に達しつつあった。
「白川、私たちも必死でやっている。気を使ってくれ」百鬼がついに我慢の限界に達し、声を荒げる。
「気を使うって、どういう意味?実力を求めているだけだよ。」白川はその言葉に理解を示さず、単に驚いたように答える。
「白川、もう少し協力的な態度を見せろ。」夏目も苦言を呈する。
白川は指摘を受け入れようとするが、理解は乏しく、どう改善すればよいのか分からないようだった。「僕がどう協力すればいいか教えてくれ。僕はただ、結果を求めているだけだから。」
部隊は白川の態度と実力に対する複雑な感情を抱えつつも、次の戦闘に向けての準備を進める。白川のコミュ力とデリカシーの欠如が、士気に影を落としながらも、彼の実力によってなんとか形を保っている。