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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第54話 - 第54話 復讐を捨て三好を救え!太陽王が観測者に課した「直接説得」という新たな試練
30
1,044文字
2026年05月18日
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テラーノベル
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#ファンタジー
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初めての立ち稽古は奇妙な空気の中で終わった。
その帰り道俺の頭の中は天宮蓮司のことでいっぱいだった。
奏:「見たかミラー。あの男はチームメンバー小林博康の失敗を一切、責めず、轟木の敵意すらも飲み込んだ。それから全てを『最高の思い出作り』というゲームに変換してみせた」
ミラー:「ああ。理解不能な器の大きさだな」
奏:「それに比べて俺は。三好への恨みを、まだ持っている。あまりにも小さい。そうだろ?」
ミラー:「ああ。もう十分だ。お前の復讐はとっくに達成されている」
ミラーのその言葉。そうだ。
俺の復讐はもう終わっていたのだ。
俺がそれに気づいていなかっただけで。家に帰ってからも、俺はずっと考えていた。
天宮から託されたあの言葉を。
「俺の親友の三好のことも助けてやってくれないか?」
俺は決意するとスマホを手に取り、天宮へと電話をかけた。
「天宮くんか?僕だ。今から家へ行ってもいいか?演劇のことで大事な相談がある」
俺は自転車を飛ばし、再びあの太陽の城へと向かった。
南禅寺界隈の豪邸。
応接室に通された俺は天宮を前にして、単刀直入に切り出した。
「三好を、この演劇の準備に参加させようと思う」
天宮は静かに俺の言葉を待っている。
「大道具係の責任者がまだ決まっていない。彼にやらせてみてはどうだろうか」
「三好の取り巻きだった田原と富田もだ。彼らは今、学校を休んでいる。だがこのままでは彼らは本当に観客席にすら、座れないただの脱落者になる」
俺は続ける。
「彼らにもう一度チャンスを与えたい。僕が責任を持つ」
それから俺は最後に、最大の「お願い」をした。
「明日、三好の家に行く。その時、天宮くんにも一緒に来てほしい」
俺のその提案に天宮の顔が、ぱあっと輝いた。
彼は立ち上がると俺の肩を強く掴んだ。
その瞳には、一点の曇りもない感謝と信頼が宿っている。
「ありがとう!音無くん。三好を救ってくれっていう俺のわがまま。君はそれを叶えてくれるんだな」
「さすがだ。嬉しいよ。君はもう俺の親友だよ」
(親友?)
そのあまりにも重い言葉に、俺は返す言葉を失った。
ミラー:「はっ。すごいな。こいつ。一瞬でお前をダチ認定しやがった」
奏:「俺が?この絶対的な太陽王と親友なのか?」
天宮は俺の肩を離すと真剣な眼差しで俺を見た。
「いいだろう。君と一緒に行こう。だが一つだけ条件がある」
「説得するのは、君自身だ。俺はただついていくだけだ。それでもいいかな?」
「ああ。もちろんだ」
それは俺が脚本家としてそれから一人の人間として試される新しい試験の始まりだった。