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私はリル。私はある日から突然一人きりになった。昔は咽び泣きながら何度も姉の名を呼んでいた、でも今はもう来ないと知って諦めている。私はかれこれ数百年程度の時を生きている。何故だかは知らないが。
「つまらないな。」
誰にも届くはずがないのに言葉を紡ぐ。こんなことを何度も何度も繰り返している気がする。昔はもっと村人と打ち明けようと努力していた気がする。でも、私を覚えている人はもういない。姉を亡くした後から、性格がガラッと変わっている気がする。見た目も昔と比べたら遥かに変わっている気もする。
首に巻き付いている糸からは、姉の優しさに触れているような感覚になる。
そして、ただ一つだけ私に寄り添ってくれる存在がある。それは「手」だ。自分の魔法で作り出した存在だ。西洋人形の手のような形をしている。
ただ、私には一つだけの野望がある。それは…。
この世界を破壊することだ。