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krym×szk
R描写有
約3500文字。お時間ある時に良ければ。
「……は、あ……っ、? なんで……っ、なんで僕が……下なんですか……っ」
ベッドの上、仰向けに押し倒されたまま、僕の声はもうしっちゃかめっちゃかだった。恥ずかしくて情けない声が口から零れてるのに、体が全然止まってくれない。
「だって、鈴木ちゃんのほうが声出るでしょ?さっきから……可愛い声で、ずっと鳴いてるよ」
「な、鳴いて……っ、ない、です……っ! やめっ ゛ん ッ 、やめろ っ……♡゛」
桐山さんの指がまた、奥をくすぐってくる。ずっと前に“攻めだと思ってた”なんて、今じゃギャグにしかならない。体が勝手に跳ねて、のけぞって、喉から情けない音が漏れるたび、桐山さんは嬉しそうに笑った。
「やっぱり可愛いじゃん、鈴木ちゃん。ほら、ここ、こうすると……」
「ひ ゃ 、゛っ、 やだっ、やだそこ っ ♡ 、ん ぁ ゛ あ っ ♡」
深いところを押し上げられて、頭の中が真っ白になった。腰が勝手に浮いてしまう。足先が痺れる。もう、体が勝手に受け入れてしまっている。
「だめって言いながら締めてるの 鈴木ちゃんだよ?」
「うそっ、ちが ゛ っぅ 、!」
「嘘じゃないよ。ほら、こんなに──あ、わかった。鈴木ちゃん 、“攻め”だと思ってたから、されるの初めてなんだ?笑」
図星すぎて、言い返せなかった。息を呑んで黙った僕に、桐山さんはくすっと笑って、優しく髪を撫でる。
「なにそれ、かわい。俺で初めてなの? それって、ちょっと嬉しい」
「桐山さん、バカにしてますよね……っ、 ? 笑こ、こーいうのは僕のほうが……っ、僕のほうが……する、側で……っ、゛ 笑」
「じゃあ 、試してみる?」
「… っはい 、? 笑」
その瞬間 、内蔵が押し上がるように奥に衝撃が来た。 熱が上がって、視界がぼやけてくる。何度も何度も奥を突かれて、身体の奥で甘い痺れが広がるたび、腰のあたりが熱くなっていく。
「─ ゛ ッ ん あ ゛ !? ♡」
「…笑 ほーら。こんな声出して 、感じてんのに 。まだ攻めだって言い切れるの?鈴木ちゃん 笑」
「ぅるさ … っ ぃ゛ です 、ッ ♡」
桐山さんは慣れているような手つきで 、前も後ろも 同時に攻めていく。
「や……っ、もう無理……、もう出ちゃう……っ、桐山さんの、せいで……っあぁ ぁ ゛っ♡」
最後のひと突きで、僕は壊れたみたいにイッた。背中をそらして、喉から漏れたのはもう自分でも信じられないくらい甘くて、やわらかい音だった。
桐山さんが、笑ってる気配がした。
「ね? やっぱり、俺が正解だった」
「……っ は ゛ぁ 、♡ 知らな 、いです … っ」
そのくせ、桐山さんの腕の中はあたたかくて、心地よくて。
僕の“攻め”としての自負なんて、あっという間に溶かされてしまった。
絶頂の余韻が抜けきらないまま、僕はまだ、手首を縛られたまま動けなかった。頭板に固定された腕が突っ張って、体が晒されてるのがはっきりわかる。恥ずかしさで喉の奥がぎゅっと詰まる。
そこへ── ぬるりと、熱が押し当てられた。
「……っ ゃ、まってくださ、……っ、そこ、だめ……。まだ……っ、無理……ですって……」
「平気だって。ほら、こんなに開いてんじゃん、鈴木ちゃん」
「── ゛っ……や、っ……ぁ゛……っ」
ぬかるんだ奥に、ゆっくりと、でも確実に押し込まれてく感触。もう、体が受け入れてしまっているのがわかる。自分でも信じられないくらい、熱くて、柔らかくて、ずぶずぶって、奥の奥まで届いてくる。
「んっ……く゛っ、ぅあ゛っ……あ、あっ……♡」
声が、喉の奥で裂けた。絶頂の後で敏感になってるところを、また深く擦られて、ひくついた腰が勝手に跳ねる。繋がれた手錠が鳴って、腕が引かれて、逃げ場がなくなる。
「ぅ゛、うっ……やだっ、や、め゛……っ、ぃっ……♡」
「やめてほしいなら、そんな声出さないでよ笑」
「っあ゛っ、ん っ……っ、く゛……♡ ひっ、ぅ゛ぅ……っ♡」
熱いのが中を撫でるたび、身体の奥から声がせり上がってくる。喉が、勝手に鳴る。抵抗なんて嘘みたいに、甘い音ばかりが口から零れて、震えて、震えて――
「ぁ゛っ……そこっ……だめぇ゛っ……♡ またっ……くる……っ、きま ゛ す っ……♡」
「イっていいよ。まだイけるでしょ?鈴木ちゃん」
「むりっ、むりむりむりっ……あ、っ、ひく゛っ……ぁ゛あ゛っ……♡」
ふるふると腰が痙攣して、また声が潰れた。意識が飛ぶ寸前、手首を引っ張られて、のけぞったまま突き上げられ──
「ん゛ん゛っ、ぁ゛っ……は、あ゛っ……い゛っ ── ♡゛」
絶頂した瞬間、喉から声が漏れたんじゃない。壊れたみたいに、全部を通り抜けて、鳴いた。
「ぅっ……は、ぁ゛……ん゛……♡ ぅあ゛……っ……まだ……っ……♡」
動きは止まってるのに、声だけ止まってくれなかった。浅く吐く息に混じって、痙攣するみたいに響き続けて。
「なに、まだ鳴いてんの?」
「っ……ぅ、しら、ない……っ……っん゛……♡ 止まんない、です……」
「可愛い。……鈴木ちゃん、ほんと、えっちな声出すね」
「……や……それ……っ……ぅ゛ぅ……やばい……ほんと……っ♡」
手錠が鳴るたび、僕はまだここに縛られてることを思い知らされる。
ぜんぶ見られてる。ぜんぶ聞かれてる。
それでも──
まだ、喉が、甘く熱く、鳴っていた。
「ねぇ、鈴木ちゃん」
「……っ、ぁ゛……ふ、……は、ぅ゛……♡」
「まだ、“自分は攻め”って思ってる?」
「──っ 、!♡゛」
心の奥に刺さる一言だった。
体の奥を突かれてるわけじゃないのに、その言葉一つで、のどが震えた。
いや──いま、突かれているのは、“もっと奥”。
思考とか、誇りとか、そういうところまで届いてくる声で。
「違うなら、そう言ったら?笑 ほら、ちゃんと、自分の口で」
「っ……ぃ、や……ちが……っ、ふ゛……♡ 言えな、……い……っ」
「どうして?」
「……言ったら……ほんとに、終わるから……っ♡」
震える声で、やっとそれだけ。
ここを越えたら、“前の自分”には戻れないって、分かっていた。
でも、桐山さんの中に沈んだまま、甘く責められて、揺らされて――
「じゃあ、俺が代わりに言ってあげる」
「っ……あ゛……ん、ぅ゛……っ♡」
「鈴木ちゃんは、もう“受け”だよ。俺の声で濡れて、俺の体で鳴いて、俺に抱かれてる。」
「やだ……っ、でも……っ、そ、れ……ほんとに……♡」
言葉が喉の奥で弾けて、涙が滲む。
悔しくてじゃない。
悔しさよりも、身体の芯に染み込んだ快感の方が、深かった。
「ほら、ここ。俺の形になってる。……こんなに奥で、欲しがってる」
「っん゛っ、あ゛、ぁ゛っ……ひっ、あっ……♡」
「身体が認めてんだよ。お前は俺に、鳴かされる側。……“攻め”なんかじゃねぇよ」
「……っ、も、ぅ……わかっ……た……♡ ……わかった、から……っ、」
「何が?」
「……僕、もぅ……桐山さんに、壊される側……で、いい……っです、も、どれな……い……♡」
自分で言葉にした瞬間、内側から、何かが崩れた。
誇りとか、立場とか、全部、桐山さんに抱かれながら崩れていくのがわかった。
それが、快感だった。
「……イけよ。俺の言葉で、脳、溶かしてやるから」
「いく、っ、くる、っ……まって、まだ、無理 … っ ゛ です ッ ♡ やだっ……やだのに……♡」
「やだ? ほんとは嬉しいくせに。……ほら、泣きながら笑ってんじゃん」
「や、ば……やばい、あたま、っ……桐山、さ……っ、すき、す……きっ……♡」
「……堕ちゃったね。笑」
「っあ゛あっ……あ、あっ……イくっ、もっかいっ……もっかい……っ♡♡」
声が壊れて、腰が逃げても、桐山の手は離してくれなかった。
体を突き上げるたび、脳の芯が溶けて、全部が桐山の言葉になった。
「っ、あ……ぁ ……すき、……すきです っ 、桐山さん……♡」
泣きながら、何度も言っていた。
快感と一緒に、自分のすべてが流れて、奪われていくのが気持ちよかった。
もう、僕は──
本当に、こっち側の人間なんだ。