「もうこれで10人か.」数えてみたらすごい数だ。
雪菜は源治とともに「坂ノ東大学連続失踪事件」について話していた。
名前が長い。
こうして失踪(殺人)した人数を数えるとすごい数だ。
「今回殺されたのが坂ノ東大学工学部の中宮里奈、やはりあまり情報が集まらないでありますね..」
「そうだね」
ありますのインパクトがデカすぎて内容が頭に入ってこない。
東本の話を聞く限り彼の元力ノは12人、私が13人目の彼女今まで殺しているのが10人。
残りは国際学部の春木桃と商学部の稲垣恵理..何度考え直しても元カノが多い。
「今度管察の報告会がありますのでそこでわかっている情報を整理するであります。」
「あーーい」
*
報告会日..
「それでは報告会を始めます。」
「まず、鮫島事件の報告から。」
淡々とあくびが出るような話が続く。
次は私たちの番だ。
「次に、坂ノ東大学連続札失
踪事件について。」
「はい、まず、今回失踪したのは坂ノ東大学工学部の中宮里奈、花崎望を始めこれで10人目であります。….
10分後
「本件に関しては以上であります。もう1人の担当である雪菜さん、何かあるでありますか?」
「え..は、はい。な、何も..」
いや、これは大大大出世のチャンスなのではないか!?
私が東本に言われたことを全て話せば私は大出世、給料も上がる..
雪菜の心は決まった。
言ってしまえ、そもそも警察に入ったのは金のためだ。
「つ、じ、実は..ひっひがっ、っっっ。」
「…なんでもありません。」
あああああああああああああああ
クソ!!
やってしまった!
「そうでありますか、それではこの件の話を終わります。」
「はい、次に、ゼーレーヴェ事件について、」雪菜は金目当てで管察に入ったのだ、しかし、今雪菜はその目的と真反対の行動をしてしまったのだ。
なんという非現実的な行動だろう。
その後、源治に様子がおかしかったから大丈夫かと聞かれた。
雪菜は少し体調が悪いと答えた。
*
紅上はくしゃみをした。
「くちゅん!」
東本が紅上を見ながら、
「意外と可愛いくしゃみだな」
と、ニヤニヤしながら言った。
「うるせえ」
「誰かに噂されてんじゃね?」
「風邪だろ」
「えええ!大丈夫!?」
「大丈夫だよ!ブラコン兄貴が!」
今、紅上と東本は東本の家で飲んでいた。
「そぉーーーーなんだよぉ漣ってば可愛くてさぁぁぁ」
「あー〜始まった。兄貴の弟語り。」
「初めてゲームをクリアした時なんてさぁ〜」
「お、おい兄貴!それはいうなって‥」
「えーいいじゃない東本くんにならさー」
「っ〜〜!!
いいからゲームの続きやるぞ!!
もうすぐクリアなんだから‥」
バタ!!
「え!?」
突如、紅上が倒れた。
気持ちよさそうに寝ている。
「最近忙しかったから疲れたんだろうね。」
「無理‥させすぎたかな‥」
「楽しかったと思うよ」
「え!?」
「君みたいな友達ができて、たくさん遊んで、初めてだったから。」
「…」
「ふふっ、さっきの話の続きなんだけど、5歳の時はじめてゲームをクリアしてね、嬉しすぎてギャン泣きしたの。」
「ええ!?あの紅上が!?」
「そう、今は焼殺が好きとか言ってるけど、根はやんちゃな子なんだよ。」
*
「いけーダブル赤甲羅!!」
「バナナでガードー」
「クソおおお」
東本が漣斗と一緒にマリカをやっていると、奥から起きた紅上が出てきた。
「応!!おはよう!!」
「頭いてぇ」
「ごめんけどゲームクリアしちゃった。」
「はあ!?ありえないんだが!?
魔王の正体は!?
アリスちゃんの行方は!?」
「あはは‥」
「あははじゃねえんだよこの
ヤロオ」
「まあまあ次殺す人のことでも考えよ!」
「!、そうだな。東本の彼女ももう2人だしな。
次殺すのは‥」
「商学部の稲垣恵理だ。」
時刻は午前0時、まだ夜は続いていく。
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