テラーノベル
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そう言ってヘトヘトしながらも上り坂を登り、無事にチャイティーヨーパヤーと言う聖域に到着していた。
ガエル『この断崖絶壁な黄金の岩がなぜ落ちねぇか知ってるか?』
ルシア『岩と地面にパヤー様の髪の毛が挟まってるからその聖なる力によって守られてる岩だからだね』
ガエル『そうだ。パズ、お前ぇはアタイらの分も背負ってあの岩へ触れてこい。心の中でパーリ語で三帰依を唱えろ。』
パズ『わかった。行ってくるわよ。』と言って向かうのだった。
ルシア『私たち女性はダメなの?父ちゃん中に入ったけど?』
ガエル『あそこまでは男性しか入っちゃいけねぇ場所なんだ。なぜか教えてやるよ。岩の辺りまで女人禁制とされているのは女性の月経や出産は穢れとされているから近づくなと言う教えが存在するからだな。日本で言うと沖縄県にある当時のクボー御嶽(クボーうたき)に女性しか入れず、男性が入ってはいけねぇ場所に近ぇからな。仕方ねぇよな、ここのマナーだしな。話は後で、アタイたちも座って三帰依を唱えるぞ。マチズモはアタイたちにとっては煩悩だからな』と。
ルシアが悔しそうに『わかった』と言って座り込んでガエルと一緒に脚を片側にまとめて正座をしてパーリ語で三帰依を心の中で唱えてお祈りをするのだった。
ルシアの心の声『パヤー様…私たちはマチズモに勝つために…黄金の岩に触れなくても…ここをも身体も強くなるために今を生きますから…..』と考えていた。)
ルシア「と言う思い出でした。」
記者「素晴らしい体験談でしたね。貴重なお時間ありがとうございました。次は在日ミャンマー人のソー・ハインさんです。よろしくお願いします」
コメント
1件
うわあ、ルシアの子供時代のエピソード、胸がぎゅっとなりました。女人禁制の理由に「月経や出産は穢れ」って持ってくるあたり、宗教的背景をちゃんと織り込んでるのが黒屋さんらしいなと。それでも「マチズモは煩悩」とガエルが言い切ったところに救いがありましたね。パヤー様への祈りに強さを誓うルシアの静かな決意、めっちゃ響きました。