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波の音を聞きながら・・・疲れ果て、二人は十分心から満足して重なっていた
直哉は仰向けになって、自分の胸の上に紗理奈を乗せていた、そして大きくため息をつくと、熱い息が紗理奈のおでこにかかった
まだ暴れている彼の心臓の音を、目を閉じて心地よく聞いてる
大きな手が背筋にそって、手を上下に紗理奈の背中をさすっている、そして紗理奈の長い髪を指の間で梳くと、一房とって毛先をもて遊んだ
紗理奈もぐったりと体に力が入らなかったが、彼がしっかり抱きしめてくれているので、至福の甘い時間を堪能した
やがてヌルヌルした股間が気持ち悪くなり、仮死状態のような体を起こして紗理奈が、ティッシュペーパーの箱を取り自分の股間を拭いた
「わっ!」
そこには処女の証の真っ赤な鮮血がついていた
「ゴメンね・・・荒っぽくしすぎたかな?」
後ろで直哉がしょぼんとしている、なんて愛しい人・・・
「ううん・・・最初は痛かったけど、最後はすごくよかった 」
「そう言ってもらえて光栄です」
おいでと彼が腕をひろげる、その魅惑のゾーンに紗理奈はあがらえるはずもなく、いそいそと彼の腕に抱かれる、彼が紗理奈の骨が折れるぐらい、ギュ~っと抱きしめる
途端に胸が切なくなった、まるで愛してくれているみたいな態度だ
ボソ・・・「改めて思うけど・・・ほんとに処女だったんだな・・・・」
「ねぇ・・・・沢山回数をこなすと、もっと良くなるんでしょ?私早くそうなりたいわ、あといろんな体位もしてみたい 」
「処女が生意気なことを言う・・」
彼がくっくっと笑う、分厚い胸が上下に動く、ガバッと紗理奈が熱い石炭のような、直哉の上に乗っかって言った
「もう違うわ!」
彼女は輝くような笑みを浮かべて言った、本当に嬉しいのだ
「そうだね・・・君はもう処女じゃないよ・・・おめでとう」
直哉は微笑み返した、笑顔意外の表情ができなかった
フフフッ「ありがとうナオ、あなたには感謝してもしきれないわ」
直哉は胸が締め付けられるような感覚に陥った
思わずまた紗理奈をギュッと抱きしめたくなった、この気持ちはいったい何なんだろう、なじみが無いので戸惑っていた
女と体を重ねて感謝されたのは初めてだった、礼を言うべきなのはこっちなのに
直哉は自分の胸の辺りを無意識に撫でた、この紗理奈の笑顔を向けられると、最近この辺りが苦しくなるのだ、医者に診てもらった方がいいのかもしれない
紗理奈が直哉の腕の中でトロンと、眠い目を擦って言った
「う~ん・・・眠い・・・ナオ、今夜泊っていく?」
「いや・・・俺は朝が早いんだ、それに・・・女とは泊まらないようにしてる」
「まぁ・・・今まで一度も?」
「うん」
紗理奈が目を丸くして言った、これほどのテクニシャンだからてっきり、沢山の女性と夜を共にしてきたと思っていた
「それがあなたの中のルールなのね」
「そうだよ」
薄暗い中で紗理奈の体は絵画に描かれた影の、部分のように輪郭がぼやけていた
月明かりに照らされた肌はほのかに輝き、おとぎばなしに出て来る、神秘的な存在みたいに見える
先ほどは自分が知っているセックスとは、まったく別物だった
何がどう違ったのかは、あとでよく考えてみた方がいいのかもしれない
暫く彼女は何か考えていた感じだが、やがて直哉にニッコリ笑った
「なら好きな時に帰ってくれていいわ、私・・・寝ちゃうかもしれないけど、あなたを引き止めたりしないから」
「紗理奈・・・俺は・・・ 」
「だぁ~いじょうぶよ!あなたを愛したりしないから、安心して二人の時間を楽しみましょ」
そう言って紗理奈は直哉にチュッとキスをした、明らかに彼はホッとした顔をしていた、それからはもう眠くて直哉の胸に抱かれて、目を閉じた
目が覚めると直哉はもういなかった