テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
隣の部屋のドアが勢いよく開き、一人の男が姿を現した。
寝癖のついた髪に、ヨレヨレのジャージ姿。なのに、驚くほど整った顔立ちをしている。
その男は、私の肩を掴んで揺さぶる健太を、ひどく冷めた目で見据えていた。
「……ヒモですか? この人」
唐突な言葉に、健太が顔を真っ赤にして叫ぶ。
「なんだよお前! 関係ないだろ、引っ込んでろ!」
「関係あるわ。ネタ書いてんねん、静かにせえ。……警察呼ぶか、俺にボコられるか、どっちがいい?」
男の放つ淡々とした、けれど逃げ場のない威圧感。
健太は「……ちっ、覚えとけよ!」と捨て台詞を吐き、情けない足取りで逃げ出していった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!