テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皆さんこんばんは。作者です。
前作で♡を下さった方ありがとうございます。
戦闘シーンって書くの難しいですね。
注意
・太宰さん愛され
・ほんのり国太
それではどうぞ。
✣✣✣✣
国木田達が研究所内に入れば乱歩、賢治、鏡花の姿が見えた。
「遅かったじゃあないか国木田!」
「すみません乱歩さん」
「それで、太宰は何処に居る?」
「太宰なら与謝野女医と一緒に居ます」
「そうか・・・賢治、鏡花。与謝野さんの所に行って来い」
「分かりました!」
元気よく返事をする賢治と静かに頷く鏡花。二人は与謝野の元へ向かった。その際に研究所の扉が開かれ冷たい風が室内に入り込む。
「本当ならここで作戦会議でもしようかと思ったんだけど、辞めだ。そこに居るんでしょ?津島源右衛門」
「よく気が付いたね。流石は探偵社の探偵・・・と言ったところだ」
その時、室内にある柱の隙間から黒光りする何かが見えた。それにいち早く気が付いた乱歩が叫ぶ。
「 ─皆屈めッ!」
途端聞こえる無数の銃声。敵は複数いる様だ。
国木田達は銃に当たらない様に柱の後ろに逃げ込む。が、この柱が倒れるのは時間の問題だ。
「国木田の閃光手榴弾を合図に皆先ずは狙撃手に奇襲を仕掛けろ。その後にあの男を倒せ」
「承知ッ!」
国木田が素早く手帳に書き込み、その頁を破る。
「独歩吟客─閃光手榴弾ッ!」
眩い光に狙撃手達は視界を奪われた。
それを合図に皆は走り出す。
狙撃手達は近寄って来る国木田達に気が付かず次々と気絶させられていく。そして最後の一人を気絶させた時、この光景を傍観していた男が残念そうに言った。
「矢張り雇った狙撃手は信用ならないな。私が動いた方が直ぐに終わりそうだ」
「いいか皆自分が対象になったと感じた時は直ぐに誰かの名前を呼べ!名前を呼ばれた者は返事を!じゃないと死ぬぞ!」
散らばった所に居る国木田、敦、谷崎に聞こえるように言う。
「私の異能についてもう知っているとは・・・修治だな」
「だが、異能を知られていたって関係ないさ、無理やりにでもこちらに意識を向けさせれば良いだけの話だ」
男は敦に銃口を向けた。
それと同時に乱歩が言う。
「谷崎は敦の前に幻像を!」
「はい!」
「国木田は手帳二十頁を破れ!」
「了解!」
「独歩吟客─鉄線銃!」
国木田が津島源右衛門の銃に向けて発砲し手に握っていた銃を落とす。男は動揺したように目を見開く。その隙を敦は見逃さなかった。虎化した拳で男を殴り飛ばす。敦が男の状態を確認しようとした時だった。不敵に嗤うその顔が見えたのは。
「敦、下がれ!」
乱歩がそう言った時にはもう手遅れであった。
男の異能をモロに受けた敦は現在思考が上手く回っておらず急遽谷崎が幻像の能力で助けに向かった。
「敦クン!僕が誰か分かる?意識を然り保つんだ。手を抜けば堕ちるよ」
「はい・・・ありがとう、ございます。谷崎さん」
敦は未だ意識がはっきりしておらず虚ろな瞳をしていた。
「敦、よくやったぞ。後は俺達に任せておけ」
敦は国木田が何を言ったかは分かっていなかったが何となく察した様で安心した様な表情をした。
「国木田、一応言っておくが、あの男に太宰が触れれば敦にかかった異能も解ける。だからと言って何回も異能を受けても良い・・・と言う事じゃあ無いよ」
「分かりました」
「谷崎は国木田の援護をしつつ、国木田が異能を受けそうなタイミングでこの麻酔銃で男を撃て」
「分かりました」
「もうそろそろ倒さないとこっちが不利になるからね、これで終わらせるぞ」
了解。と二人は頷き、国木田は前へ谷崎は異能を発動させ背景と同化した。
「国木田君と言ったね、君は実に理想高く正義感が強い。だが、その正しさが周囲を知らぬ内に傷付けているとは思わないのかね?」
「・・・その言葉前に太宰も言っていたな、彼奴が言わなければ俺はそれに気付かず周囲の人間を傷付けていたかもしれん。だが今は違う。俺は己の愚かさを、未熟さを知ったのだ」
国木田は歩みを止め異能で手錠を出した。
「津島源右衛門、自首をしろ。これ以上の戦いには何の意味もない」
「それを決めるのは私だ。私は異能者の居ない世界を望む。こんな異能は必要無い。ならばこの世から異能者を消せば必然的に異能者はいなくなる」
「それで太宰を実験体にしようとしただと?父親が実の息子を可愛がってやらなくてどうするのだ!彼奴は人間失格と言う言葉に明らかに怯えを見せたそれは貴様が太宰に植え付けた一種の呪いだ!その言葉に彼奴はいつも苦しんでいる!太宰の苦しみを父親ともあろう貴様が見て見ぬふりをするな!」
津島源右衛門は吃驚した様に目を見開き硬直していた。その様子を見て谷崎は麻酔銃を撃つ必要は無いと判断し、異能を解いた。
「そうですよ。父親でしか与えられない物があるんです。それをちゃんと太宰さんにあげて下さい」
「・・・そうだね。確かにそうだ。私は修治の父親であの子を実験にましてや己の欲望の為に使うなんて論外だ。・・・自首しよう」
男は素直に前に手首を出した。国木田がその手首に手錠をかける。
「太宰にちゃんと謝るんだよ。今迄の事」
「嗚呼。そうだね。ちゃんと謝るよ」
男は困った様に笑って国木田と共に警察に自首しに行った。
NEXT♡100