…ほんとにいいねの数早すぎです…!
ありがとうございます…!!
そして未だにどんどん増えていくいいねの数…。
本当に感謝です…!
ではでは、早速スタート!
わんく、!
nmmn
この単語に見覚えのない人は🔙お願いします…!
地雷さんは自衛お願します…!
side桃
暑い日は嫌い。
嫌な過去を思い出すから。
嫌な思い出に取りつかれたら一日中家にいるしかない。
ただひたすら寝たり、
体をできる限り小さくして、
時が経つのを待つしかない。
「…ないこ、」
まろが真剣な顔をしてこっちを見てきた。
どうしたんだろ。
「ん、?」
「…なんでもない」
…俯いたまろを見て思う。
俺が今日ダメな日だということを察したんだろうな。
でも多分それだけじゃない。
…でも、分からない。
まろの思っていることが。
長い付き合いのはずなんだけどな、笑。
「…ん、行ってくるな」
「行ってらっしゃい、」
まろが家を出たら、
少しだけ仕事をして朝から寝る。
明日仕事はやると決めて。
こういう日は何してもダメだから。
ただただ時間が経つのを待つ。
それ以外方法がないから。
side青
朝起きて横で丸くなりながら寝てるないこを見て察した。
いつもは絶対にしない体勢だから。
今日の温度をスマホで調べたらビンゴ。
35度以上まで上がるようだ。
こういう時毎回思う。
俺にしてやれることはなんだろう、と。
ないこは何をしても喜ぶから。
本当に喜んで貰えるものが分からない。
何を買ったらいいのかずっと分からないまま。
高校の時、ないこと知り合ってからずっと。
一瞬ないこ本人に聞こうとも思ったけど
なんか違う気がして辞めた。
そのまま曖昧な気持ちのまま会社への道を歩く。
一日の始まりだ。
side桃
夢の中で誰かに呼ばれた気がした。
いつもそう。
苦い記憶を呼び起こすかのように誰かに呼ばれる。
暗くて重い夢。
それはまるで逃げるな、と言われているようで。
だから嫌なんだ、と思う。
寝なければよかった。
でもそういう訳にもいかない。
一日中ずっとぼーっとしていてもなかなか時間はたってくれない。
でも、この夢にはどうやっても勝てない。
夢の中では、ただの無力な子供のように耐えるしかない。
ガチャ。
そう音を立てて玄関のドアが空く音がした。
すると、ふっ、っと身体が楽になって、
息がしやすくなった。
…帰ってきたのかな、まろ。
「…ないこ…?起きとる、?」
そっと寝室のドアが開く音がした。
「ん、まろ、こっち」
とにかくまろの姿が見たかった。
見て、安心したかった。
それだったのに。
「ん、ないこ、お疲れ」
まろはそのまま、そう言って抱きしめてきた。
ばか。
照れるじゃんか。
そう思った時、一瞬で涙腺が弱まったのがわかった。
「…んッ…」
「…泣いとる…?」
「…うッ、さい」
なぜか分からないけど涙が止まらなかった。
「…しんどいな、お疲れ、ほんまに」
なんで…なんでこいつはいつも俺が欲しいものをくれるんだろう。
「まろぉ…」
「ちょ、頭ぐりぐりするな、笑 よう頑張ったな」
…ありがとうって言葉にするのは恥ずいから、
その代わりに強く抱きしめてやった。
side青
ないこにあげるものが結局決まらずに帰宅してしまった。
どうせ寝ているのだと思ったら、
案の定ないこは寝室にいた。
「まろ、こっち」
そう言われたから、ないこの方に行った。
躊躇いながらもないこを抱きしめてやったら、
よほどしんどかったのだろう。
泣いていた。
でも俺の事を離そうとしないから、これで良かったんだろう。
「まろぉ…」
そう言いながら頭をぐりぐりする。
頑張ったな、と言ってやったら強く抱きしめられた。
どれも彼なりの照れ隠しと感謝だと分かるから。
今日はしばらくこのままにさせてあげることにした。
コメント
2件
桃様のことを自分なりに分かろうとしてる青様可愛すぎました。 桃様も頑張ってて尊かったです