テラーノベル
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近頃の夢は俺を悲しくさせる
俺がどれだけ小柳君を悲しませていたかを実感させてくる
今日だってそう‥‥
夢の中で遊ぶ2人
これは俺が記憶がなかった時の事
何気なく放った一言
「これ懐かしいな。星導よく使ってたよな」
「俺よくわかんない。記憶がないから」
「あぁ‥‥‥‥」
「俺これ使ってた?」
「‥‥‥‥かもな」
小柳君がよく言う言葉『かもな』
否定も肯定もせず
俺に現実を突きつけるわけでもなく‥‥
俺だったらどうだろう
あの時はこうだったと言いたくなるかもしれない
でも小柳君は少し笑って眉を寄せて俺を見てた
心の中で『そうだったわ』って言ってたのかな
俺は数日でこんなにも小柳君に俺のことを思い出して欲しいのに
目の前でオトモがふわふわと浮いている
俺の顔を覗きながら
「俺の百面相見てて楽しいか?‥‥他にすることも無いしな」
何も無い部屋にぷかぷかと右から左に‥‥
流石に飽きたよな
でももう少しで小柳君が検査から帰ってくる
言った側から扉に当たる音
小柳君のオトモが鳴らしている音だ
「お帰りなさい。今日はどうでしたか?」
「にゃあ!」
「俺より先に行くなよ‥‥」
「お帰りなさい!今日は時間がかかってたみたいだけど」
「頭と体両方診てもらったから。体はもう大丈夫だって言われました。記憶はいつになるかわからないからこれからも検査をするみたいですけど、体はもう大丈夫だから家に戻っても良いって‥‥」
「え、家?」
「はい」
「家‥‥覚えてる?」
「‥‥全然」
「ですよね‥‥だったら俺の家に来ますか?小柳君の物も少しは置いてありますし」
「えっ⁈なんで俺の物が‥‥」
しまった!
余計な事言ったかも‥‥
「それは小柳と星導が付き合ってたからだけど?」
それに追い打ちをかけて誰かが付け加えた
後ろを振り向くと廊下にはライとカゲツ
2人はニヤニヤとしながら俺たちを見ていた
「ちょっと2人とも!何言ってんですか!」
「良いだろどうせわかる事だし。もしかしたら思い出すかもしれないし。星導が記憶無くした時だって俺が教えてあげだじゃん?小柳は恋人だよって」
「え、星導さんも記憶無くしたんですか?それに‥‥あの‥‥」
「‥‥いや、まぁ‥‥ライ、なんで言っちゃうんですか!」
「照れてんの?何年も付き合ってたのに」
「だから次々とここで言わないでっ!」
「‥‥‥‥‥‥」
小柳君が困った様に俺を見ている
こんな奴と付き合ってたとか思ってるんだろうか‥‥
もっと早くコイツらに口止めしとけば良かった
「とりあえずは星導の家に2人で行ってみれば?何か思い出すかもしれないし」
それは俺が1番思っている事
でもそれが1番難しい事も俺は知っている
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コメント
2件
/ ナイス👍なのか...? 分からないけど''かもな''が切なすぎるでも好き、たまに るべ がvtaの時の記憶なくしてなかったらどうだったんだろうって思っちゃう...どうなるか楽しみにしています✨️