◇◇◇◇◇
大空に羽ばたくカグヤ様号。
これぞ、異世界に来た〜って感じ。
これこれ!気持ちいい〜!
「カグヤ様!前方に道らしきものが見えるので、そっちに行ってもらっていいですか?」
道といっても、馬車が通った形跡があるように見えるだけだが。
「おー、あれな。ほな、そっちに行ってから、道沿いに行くわー。多分なんかあるやろ。」
結構な速度で飛行してるので、遠くに見えても、あっという間にたどり着きそう。すんげぇな。
「ここからは、みんな隠密で姿を消して、進みましょう。」
「「承知!」」
「おーけー!」
突然、鳥に乗ってる人がいたら、騒ぎになるかもしれないので、慎重に対応するに越したことはない。
隠密で姿を消してるので、見つからないと思うが、なかまシステムの関係上、なかま同士には姿が見えちゃうので、効果がよくわからないのが、心配なんですけどー。
ちょっと進むと、馬車が見えて来た。そこから、ポツリポツリ、馬車が行き来してる。
やはり、道っぽいところは、それなりに馬車の往来があるんやな。流石に自動車はない世界やね。予想はしてたけど。
少し経つと、街らしきものが見えて来た。
ここまで、簡単にたどり着くとは、ベリーイージーモードなのか?
神様の過保護のせいなのか?
「カグヤ様、街の手前の目立たない場所に降りてもらえますか?」
「おーけー!あそこの岩の手前あたりで降りるわ。密着よろしゅう!」
バッサ〜!バサバサ!
大地に降り立つ、少年少女+鳥。
ここから隠密と膨張を解除して、街の方に歩いてゆく。
だんだん街に近づいてくると思ったより壁も門もでかい。
街としては、結構大きいのかもしれない。
超不安!超楽しみ!複雑な気持ち。
「とりあえず、今の設定を決めておきたいですけど、ハガネさんとコガネさんは、双子の妹ということで、カグヤ様は、道中で仲良くなったペットということでお願いします。」
「「承知!」」
「ペット?うちがペット?
うーむ、まあ、しゃーないか……。」
門に着くとそんなに待つこともなく、入街のためのチェックに進んでゆくが、僕達はかなり目立つ存在なのか、視線が気になる。
全身、真っ黒軍団やから、仕方がないとは思うが、それだけではないような気がする。
門番は、正副の2人で入街の役割をしているようですね。
こちらの通常のステータスはどんな感じなのか、気になったんで、ちょっと全鑑定してみた。
〈ステータス〉
レクス 38歳 レベル26
ジョブ 剣士
HP 216⁄216 MP 54⁄54 BP 170
〈スキル〉
剣術(水)レベル2
〈ステータス〉
サンド 25歳 レベル15
ジョブ 弓士
HP 90⁄90 MP 60⁄60 BP 95
〈スキル〉
弓術(土)レベル1
あれ?この人たちは、BPで言うと僕達の方が高いな。僕達が異常なの??
もう少し様子見かな?
次に馬車の馭者と馬車から出てきた、裕福そうな人を全鑑定してみた。
〈ステータス〉
トランネコ 44歳 レベル1
ジョブ 商人
HP 8⁄8 MP 4⁄4 BP 6
〈スキル〉
商談 レベル5
〈ステータス〉
ギョジ 40歳 レベル2
ジョブ 馬術士
HP 16⁄16 MP 2⁄2 BP 9
〈スキル〉
馬術 レベル5
非戦闘系の人は、基本レベル1とか2なのかな?
スキルレベルは高いけど、BPには反映してないな。
確かに、BP(戦闘力)は、戦闘しないと上がらないか。
街に行ってからも、ちょっと確認していかないとわからんな。
そうして、僕達は、街に入るために門に近づいて行った。
まず、最初の難関です。どうなる?
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