ちょっと長いかも!
前回のうつぺんバージョン
うつぺんキルキル後のPLたちがこんな話してるといいなっていうだけの妄想
うつぺんキルキルのネタバレ、我日沼男、オールスター沼男の微ネタバレあります!
「はい〜お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
そう、KPとぺいんとさんに挨拶を交わし通話アプリをミュートした。
机に置かれた休憩時間に食べた菓子のゴミを片付けて、コーヒーを飲み干した。
毎回TRPGをやる事にこのなんとも言えない感情に苛まれる。
気持ち悪いけれど、やりきった、濁っているような晴れているようななんとも言えない感情を胸に、PCディスプレイをぼーっと眺めていた。
急に鳴ったミュートを外す音に、もう感想戦の時間かと焦ってマウスに手を添える。
「あ、あの…大先生、今いますよね?」
ミュートを外すしたのは、聞きなれた水面…ではなく、ぺいんとさんの声だった。急いでカーソルをマイクアイコンに当ててクリックする。
「あ、ぺいんとさんもまだいたんですね」
「はい…あ、ごめんなさい話しかけちゃって」
「いやいや、大丈夫です。俺もちょっと…」
そこまで言ってぺいんとさんの返事を待ってしまった。
「いや、キツかったですね…」
そう、疲れ切ったような、けれどいつもの明るい声がヘッドセットから聞こえる。
その声に肯定し、今まで通過したシナリオのことを考えてしまった。
このセッション後すぐに話そうか迷ったが、ぺいんとさんなら聞いてくれるだろうという自信が湧いて、ついに口を開いた。
「いや、俺、なんか毎回気持ち悪いエンドに行ってる気が…」
そこまで言ったとき、またもやあの声が飛んできた。
「確かに…!そう言えば、あの、沼男見たんですけど…」
今思えば、自分とぺいんとさんが共通して通過したシナリオで、このキルキルイキル以外に沼男を通過しているのだった。
自分も通過後に、我日の沼男を見ていた。それを思い出し、ぺいんとさんのエンドを思い出す。
HO1のぺいんとさん演じる黒沼太陽は、俺たちでいう山岡谷太郎と同じ、亜美さんと再会して終わる。
俺の蓮くんは、我日でいう地獄ミミちゃんだ。そう考えると、どのセッションを見ても、難しい立ち位置なのかもしれない。
なんてことを考えながらぺいんとさんと談笑を始める。
「最後の後日談、めちゃくちゃ悩んだもんね…」
「でも、あのエンド俺は好きですよ!あれから、蓮くんがどうなったのか…考えるの楽しいですもん」
その声はフォローしているわけではない、正真正銘の好奇心だった。
「あれからどうなったか…か」
俺はいつも後日談で迷ってしまう。
いくら考えても、この子はこれからどうなるんだろうとか、どうしたいんだろうと寄り添っているつもりではあるが、他のPL…いや、PCは…。
「お、お二人とも感想会ですか?」
再び、ミュートが外れる音がして、KPの声が聞こえた。お疲れ様の挨拶を交わして、シャオロンは感想会の配信準備を始めた。
「じゃあ、俺トイレ行ってきます」
「あれ、まだ行ってなかったの?」
「ちょっと話に夢中になりすぎて…」
それを聞いたぺいんとさんが、引き留めてしまってすみません、と謝った。
それに、否定して、ミュートボタンにカーソルを合わせる。
クリックした音がひどく静かにきこえた。
トイレへと向かう道中に何度も泣きそうになった。
いや、泣いていたのかもしれない。心中では。
俺は、両生還を願ったはずだった。
それでも、ぺいんとさんが、いや、水面が、俺よりも強く桃の生還を願ってしまった。
その後実は、シッマとしにーのエンドが気になって、最後のシーンだけ見てしまったのだ。
「なんだ、生き残ったの…俺…だけか…」
ありがとう、とも言えないけれど、望んだエンドじゃないけれど、俺は、いや、桃は水面とイキルことができてよかった。
リアルSUN値さえもうボロボロに削れてしまったが、ショックは無い。
ふらついているのかもしれない足を支えて、こう思った気がした。
「桃を生かしてくれてありがとう」と。
本当は、水面も生きて欲しかった。
ずっと一緒に。
そんなことを考えている内に、もう感想戦の時間だ。
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