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「焼肉!! いいね、お肉、私も食べたい」
「良かった。じゃあ、決定だ」
たまたま近くに人気の焼肉屋さんがあって、ずっと行ってみたかったことを伝えると、龍聖君も同じだったようだ。
早速準備して、マンションから10分くらいのところにあるお店に向かって夜の道を歩いた。
暗い夜空にお星様が少しだけ見える。
ただ歩くだけの時間に、なぜか胸がキュンとなった。
「そういえば、前にもみんなで焼肉行ったね」
「碧の予約してくれた店、美味しかったな」
「うん。個室でワイワイ楽しかったよね」
「あいつらといると時間が経つのを忘れてしまう」
「本当にそう。またみんなで会いたいね。でも、みんな全然違う道に進んでるから、日にちを合わせるのが大変だって碧が言ってたよ」
「そうだな。学校の先生に保育士、看護師、スポーツジムのトレーナー、調理師に美容師。みんなそれぞれに頑張ってるからな」
同じバスケ部の仲間の活躍は、集まった時に話題として出てくるから、だいたいの状況は把握できる。
「田中君は芸人さんだしね。いつかNー1グランプリで優勝するんだって張り切ってるみたいだよ。夢を追いかけててすごいね」
「田中なら優勝できる。あいつは必ず芸人として成功する。あんなに面白いやつはなかなかいないから」
「うん。試合に負けて落ち込んでても、田中君がいっつもみんなを笑わせてくれて」
「ああ、あいつには何度も救われた」
「これからいっぱいテレビで見れるといいな。ずっと応援しちゃう。あっ、そうだ。佐藤君、結婚したらしいね。仕事の都合で今韓国に住んでるって」
普段なかなか話せない反動なのか、溜まっていた話題がどんどん口から飛び出してくる。
「前に碧が話してた。佐藤の奥さんは幼稚園からの幼なじみだって。高校の時からずっと付き合ってたよな」
「うん、佐藤君、ずっと彼女を大事にしてたもんね。幼なじみと結婚なんてすごくロマンチックだな」