その日俺は謝れば良かったんだ。だって桜がこんな事になるなんて思わなかったんだ。 俺 「ハァハァ」
俺は走る。走る。病棟のドアを開ける。 俺 「桜!」 桜母 「たくやくん!桜! 桜が!」 俺 「落ち着いておばさん。」
そこに居たのは目を閉じて永遠の眠りに着いたかのような桜だった。俺は理解出来なかった。そして桜は状態の急な悪化で亡くなった。俺は葬式の後桜の母から手紙と桜のスマホを貰った。スマホには俺宛の動画と桜の姿名前が書いてあった。手紙にはこう書いていた。
たくやへ
この手紙を読んでいるってことは私死んじゃったのかな、、、ならこの動画を見てね。私の気持ちを伝えたい。桜より
俺 「動画、、、」
桜 「これ映ってるかな?たくや君にプレゼントがあるよ」 俺 「俺に、、、?」 桜 「いつもの花屋さんで勿忘草を買ってみて」 桜 「買った後動画の続きを見てね」 俺 「いつもの花屋、、、分かったよ桜」
花屋にて
俺 「あの、、、」 店員 「はいっどうしましたか?」 俺 「あの勿忘草をください 」 店員 「いつものお客様ですね」 俺 「は、はい。」 店員 「お待ちしてました。桜様からお預かりしています。」 俺 「桜から、、、?」
それは動画どうり勿忘草だった。それを家に持って帰った後動画を再生した。
桜 「勿忘草買ったかな?じゃあ続きを話すね」 桜 「たくや私死んじゃったと思うけどお母さん大丈夫かな?心配だな、、、たくやお母さんの事任せてもいいかな?お願いね。 」 俺 「桜、、、分かったよ」 桜 「あと、勿忘草たくやにプレゼントしてあげる」 俺 「俺に、、、?」 桜 「勿忘草の花言葉って知ってる?」 俺 「花言葉、、、」 桜 「勿忘草の花言葉は真実の愛、それとね」 桜 「私を忘れないでって意味なんだよ(涙)」 俺 「桜、、、(涙)知ってる、、、知ってるよ桜、、、俺勿忘草の花言葉調べたんだ。桜がよく買う花だから、、、俺も花言葉を知ってあの日、、、桜が死んだあの日、、、」
桜が亡くなった日
俺(桜に勿忘草買って行ったら喜ぶかな、、、) プルルルプルルル(電話音) 俺「なんだろう、、、!桜が!」
俺(桜大丈夫だよな大丈夫大丈夫)
俺 「ハァハァ」 俺 「桜!」 桜母 「たくやくん!桜!桜が!」 俺(桜、、、そんな事そんな事、、、なんでだ、、、) 勿忘草を落とす。
俺 「俺も同じ気持ちだよ。桜。俺を忘れないで欲しい。お前が好きだ桜。ゴメンな桜、、、俺お前に言えなかった(涙)言えなかったんだ、、、」
大丈夫たくや。大丈夫だからね。ゴメンねたくや(涙)
俺 「!桜桜!」 俺 「そうだな、、、桜の分も頑張んないとならないし、、、大丈夫だよな」
俺はこの日この時間桜に会った気がした。触れた気がした。気がしただけかもしれない。けれど勘違いではなくて欲しい。あの声匂いで俺は大丈夫と安心出来たんだ。
[完]
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!