テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
わーーー!!!!妊娠パロ好き過ぎるぅぅー!更新待ってますー!
2話です‼️
結構重い話かも……
タイトル:鼓動の行方(中編)
妊娠がわかったのは、微熱が続いたある朝だった。
寝汗をかいて目を覚ましたジヨンは、なんとなく違和感を覚えていた。
病院に行くと、医者は迷いなく言った。
──👩⚕️「妊娠、してますね」
頭の中が真っ白になった。
男である自分が……というショックではなかった。
誰の子かわからない。
それが何より、恐ろしかった。
TOPと別れてから半年。
スンリとは3回だけ体を重ねている。
でも、TOPが部屋に来て──あの夜、一度だけ、求め合ってしまった。
完全に断ち切ったつもりの関係が、体の奥から蘇ったような夜だった。
日にち的に、どちらの子でもおかしくなかった。
妊娠3ヶ月目。
とうとうジヨンは、ふたりに打ち明ける決心をする。
⸻
🐲「……どっちの子かわからない。でも、産みたい」
リビングには、張り詰めた空気が流れていた。
向かい合って座るTOPとスンリ。
ソファの端に座っているジヨンは、震える手で腹を撫でながら、言葉を続けた。
🐲「検査すれば、わかると思う。けど……今はまだ、無理だって」
🔝「検査の問題じゃない」
TOPが静かに言う。
🔝「育てるのは俺だ。俺の子でも、そうじゃなくても関係ない。ジヨンが決められないなら、俺が引き取る」
🐼「勝手なこと言うなよ」
スンリが苛立った声を返す。
🐼「ジヨンヒョンは今、俺と一緒にいるんだ。現実を見てないのは、ヒョンの方だろ」
🔝「“今”だけだろ。今しか見てないお前に、ジヨンと子ども、両方守れるのか?」
🐼「……じゃあ、“昔”だけに生きてるヒョンが守れるのかよ?」
空気が鋭く切り裂かれる。
ジヨンは思わず、🐲「やめて」と呟いた。
けれどふたりは、視線を外さない。
🐲「……俺のせいだよね、全部」
🔝🐼「違う」
ふたりの声が重なった。
沈黙が落ちる。
その静寂の中、ジヨンはゆっくりと言った。
🐲「……わかってる。どっちの子かわからないなら、ちゃんと検査して……はっきりさせた方がいいのかもしれない」
🔝「いや」
またTOPが口を挟む。
🔝「それが俺の子でも、スンリの子でも……お前が望むなら、俺は育てる」
🐼「……俺もだよ」
スンリが静かに続けた。
🐼「たとえ俺の子じゃなくても、ジヨンヒョンが“俺と一緒に育てたい”って思ってくれるなら、俺は引かない」
🐲「なんでそんなふうに言えるの……?」
🐼「好きだからだよ」
スンリの声はまっすぐだった。
🔝「ジヨンが、子どもと一緒に笑える未来があるなら、俺はそこにいたいって思う」
TOPも目をそらさず、言葉を落とす。
🔝「俺も、ずっと後悔してた。あのときお前を、ちゃんと守らなかったこと。……だからもう一度、やり直したい。家族としてでも、恋人としてでも。お前とその子を、守らせてくれ」
ジヨンは、何も言えずにいた。
腹の奥に、小さな命がいる。
自分の過去と、現在と、未来を試すように、確かにそこに鼓動がある。
この子が誰の子であっても、きっと簡単には選べない。
けれど、自分はもう──誰か一人だけのものじゃない。
目を閉じると、TOPの手の温度と、スンリの腕の強さが同時に思い出された。
どちらかを選べば、どちらかが傷つく。
でも選ばなければ、この命も未来も、中途半端なままになってしまう。
🐲「……もう少しだけ、考えさせて」
ふたりは何も言わず、ただ黙ってうなずいた。
外では、静かに雨が降り始めていた。
妊娠パロむじぃ……