テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
今回のお話も、かなりなボリュームになる予定ですm(__)m
真面目な描写も多いし、暗い?というか、甘いだけじゃない心情の描写もあるので、事前申告しておきます。
センシティブだけ読みたい人はすっ飛ばして下さいm(__)m
大森元貴さんとMGAを心からリスペクトしています。
_____……
スマホを見て時間を確認する
時刻は日付が変わり、もうすぐ30分が過ぎようとしているところだった
「ふぅ…」
頭を自分でわしゃわしゃっとして、背もたれにぐでっともたれかかる
楽曲制作のため部屋に籠ってから、半日程たっていた
最初は集中して順調に作っていた曲を、ふと、”飽きた…”と思ってdeleteしてから、なかなか作業が捗らなかった
……一旦切り替えよ。
ソファなら、作業部屋にもあるけど、今はこの空間にいるのがなんとなく嫌だった
ああ、今日朝方コースかなぁ…と思いながら、リビングに足を運ぶ
____……
「……ぁ、…元貴!お疲れ様!」
リビングは明かりが灯っていて、仕事から帰っていた若井がダイニングテーブルに座っていた
若井の穏やかな笑顔に疲れがちょっと和らぎ、
「若井もね」と返して微笑む
「なにしてんの」と近くによって、うしろから軽くハグしながら、若井の頭に軽く顎を預けた
テーブルの上に、メモが書き込まれたギターのタブ譜やらMVのコンセプト資料やらが乗っている
作業か……
俺が苦悩している間も、若井がこうして技術や理解を深めようと、俺の為に、自分の為に、チームの為に苦闘しているんだと思うと、ほっとした
きっと涼ちゃんも、いつもこうやって…
…感謝だな。
やっぱ今日もまだ、もうちょい、踏ん張ろ…。
「まだ寝ないの?」という俺の問いに
「んー、元貴、制作入ってたし…無理はしないけどね、出来るだけ起きてたくって…。」
「俺もやることなんて山程あるしさ…」
と言う若井に微笑んで、頭をわしゃっとなでた
「……まだできてないんだよね。」
ふぅーと、息をはいて、若井に告げる
「あっ…そうなの?」
楽曲が出来るまで作業部屋に籠りきりになる事が多い俺の発言に、若井の声は少しだけ驚いたような声色だった
冷蔵庫へ向かい、冷えた水をとりだし、煮詰まった頭を薄めるように一口だけ飲む
「長い時間籠ってたから、もしかして難航してるのかな?とは思ったけど…」
口にはしない心配を含んだ瞳で俺を見つめながら、事実だけを口にする若井の横を通りすぎて、ソファにどさっと倒れこんだ
「んー、なんかね、、、はかどんない。」
「頭がすっきりしなくて気分転換。ちょっと休憩」とこぼす俺
しばらくそのままソファに突っ伏してると
「…元貴、、怒んないで聞いて欲しいんだけど…、生理現象的に、 たまってんじゃない?」と若井が至って真面目なテンションで聞いてきた
若井の”怒んないで…”というのは、俺の生みの苦しみが、決して”性欲が邪魔しているから難航する”などという単純で軽い物とは思っていないからということだと思った
……確かに、それはあるね。
忙しく過ごしている内に、気づけば前回若井としてから一週間過ぎていたし、自分でも処理はしていなかった
「あー…うん。それはあるかも」
答えつつ、ふぅ…と小さく息をついて仰向けに寝転び、無意識に、ついスマホを手にとる
ロックが開くと、仕事の連絡は容赦なくわんさか来ていて、一つ一つ確認して素早く返信していった
返信している間、さっきの俺の返答に、遠くの方で
「うん …」と呟いていた若井が近くによる気配がした
ソファの前にあぐらで座り、俺の頭に軽くなでっと一回触れてから、
腕組みをソファに突っ伏した体勢で自分の腕に横向きに頭を預けて目を閉じ、じっとしていた
一通り返信しおわって、また小さく、ふぅ…と息を吐き若井を見ると、ゆっくり目を開ける
「………結局休憩しようとしても、仕事しちゃうよね…」
自分も心あたりがあるのか苦笑いする若井
「結局ね…。もうもはや、これは日常に溶け込みすぎて休憩とも言うね…」と皮肉めいた苦笑いを返す
パタっと自分の体の上に置いていた俺の手の甲に、自分の手を覆い被せる様にして、きゅっと握って、穏やかな声で若井が言った
「ねぇ、元貴。出したら身体、スッキリしたりする…?」
「あとで集中の邪魔にならないなら、貴重な時間、俺に少しだけちょうだい…?」
若井の言葉と態度には、制作期間中の俺への最大限のリスペクトが感じられて、決して自分本位も、安易な無神経さも感じられなかった
………したいけどね。
「…あー、、うん。」
「いや、でも、だめ。時間が…」
「したら、体力が…」と言う俺に
「俺にまかせてよ、奥様?」と返事をする若井の言葉に笑い合って、
二、三押し問答した末に結局負けて、手を引かれ寝室へと移動した
コメント
5件
わわー!続きが読めて嬉しいです‥! ちゃんも色々察してるwkiさん‥ 2人が可愛くて仕方ないです😭✨
楽しみに待ってました。 相変わらずのスパダリ井さんがカッコよくてニヤニヤしながら拝読してしまいました。ニヤニヤしながら続きを待ちます。(←もはや変態)