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待ちに待ったチームY戦
「頑張ろうね!」
久遠がニコニコしながら言う
「OK。前みたいにはいかせないよ♪」
FWの蜂楽のドリブルを軸とし、確実にゴールを決める作戦
「頑張ろうね」
潔もチームメイトに声をかける
するとウィーンと相手側のコートから扉の開く音が聞こえる
そこには二子をはじめとしたチームYがいた
ピピーッと試合開始のホイッスルが鳴る
「着実に行こう!」
「そうこなくっちゃ♪」
蜂楽が相手をドリブルで抜いていく
「くおんっ!」
「任せて!」
久遠に向かいパスをし、久遠は頭でボールを打ち返しシュートを決める
まずは1点。ここからが問題
相手ボール。非常に点を取られやすいであろう
「…!」
あっという間に二子達のコンビネーションでシュートが決められる
(試合時間は…)
残り15分。あと1点は決められるだろう
何としてもチームZは点を入れなければならない
「潔、やるよ」
「了解です」
蜂楽がボールを蹴ると同時に潔も走り出す
当然。二子が見逃す訳もなく
「行かせませんよ」
「っ!」
しっかりとマークする
(二子さん…このチームの、)
ニ子一揮。このチーム…チームYの司令塔だ
(!。あそこ、ゴールの匂い…)
そうとなれば急いで移動するべきだ
左に行くと見せ掛け右に行く
その動作に二子は体制を崩す。その隙に潔は移動
それを見切った蜂楽はその場所にパスを出す
「OK相棒!」
「もらった…!」
シュート。と共にピピーッと試合終了のホイッスルが鳴る
チームZの勝利だ
この時点でチームYはチーム全体で生き残ることは無理だ
それに絶望し、叫ぶ者もいれば、泣く者もいる
ここは弱肉強食の世界だ
「オラァ!勝ったならさっさと行くぞ!」
「分かったから雷市。もう少し静かに…」
なんやかんやで、雷市もゴールを決めたかったのだろう。少し機嫌が悪いようだ
「…ぁ!」
蜂楽と話しながら歩いていると俯いている二子が目に入った
(泣いてる…)
その目からは大粒の涙が出ていた
潔は微笑み
(僕にもあんな時期、あったな…)
そう思い、感じたのであった