コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
黒川に接触するのは危険だった。
だが、俺は妹を救うために彼女のアパートを訪れた。
玄関先で彼女は笑っていた。
「白石美咲のお兄さん? ……妹さん、かわいそうね。でも、犯人は犯人でしょ」
「お前がやったんだろう」
その瞬間、笑顔が凍りついた。
「証拠は?」
「現場を走る姿を見た人がいる」
「ふうん。じゃあ、私はなんで逮捕されてないの?」
挑発的な笑み。
だが、部屋の奥にちらりと見えた――血のような染みのついたカーディガン。
俺は咄嗟にスマホのカメラでそれを撮影した。