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「改めて私のどこが可愛い?」
「えーと…顔?」
「うわっ…最悪だわ。」
なんなんだこの人マジで。
いや可愛いって顔とかしか無くないか。
確かに服やら雰囲気やら髪型やらが可愛いという人はいるだろう。
そう思えば髪は綺麗なストレートロングで枝毛も目立っていない。でも服なんて制服なのだから皆同じだし。なんて思っていると、
「やっぱあんたモテなさそう。」
「告白しといてそれですか?」
「あれは告白じゃなくて命令。履き違えないで」
え告白では?と思ってしまったが口に出せば明らかに嫌な顔をされるだろうと思い流石に思いとどまる。
「ふと思ったんですけど、なんでピンポイントにお昼ご飯なんですか?」
そう聞いたのは何故かお昼ご飯を一緒に食べると言う約束…なのか?一方的だった気もするが。
「あれは貴方と学校で会う口実みたいな物。他学年と話せるのなんてお昼休みぐらいしか無いでしょ?」
「まぁ確かに。」
「それに少しやってみたかったこともあるし。」
「はい、あ〜ん」
「えあ…はい?」
「ちょっと、早く口開けなさいよ。」
嫌な予感はしていた。していたがまさかあ〜んが来るとは思わなかった。
だって、そんなのされたいじゃないか!でもその欲に従ってしまえばチョロい男として見られてしまうかもしれない、それは避けなければ行けない!
「どう?美味しい?手作りなんだよ凄いでしょう?」
くっそ美味いしくそ情けない。
全然良くに従って食べてしまった。
誰だって美女にあ〜んされたいだろう!
「ねぇ聞いてる?美味しいでしょってば!」
「めちゃくちゃ美味しいです……」
ふふんっと誇らしげにしながらまた箸で唐揚げを掴みこちらの口に運んでくる。
「あ、あの申し訳ないです。夏希…さんは夏希さんの分をちゃんと食べてください。 」
「なにそれ?私に指図する気なの?」
「いや…えーと、」
「美味しいんだから黙って食べなさいよ変に気遣っちゃって好感度上げようとしてるでしょ。」
「…」
静かに口を開けると、そうそうそれでいいと言わんばかりの顔で口に唐揚げを再び運んで来る。
「美味しいです」
「作りがいあるわよね。人に美味しいって言われると」
「分かります。」
「え、料理出来るの?あんた。」
「出来ますよ?家じゃ毎日妹の分と自分のとで作ってますし。」
「意外ね、外見じゃなくて中身でモテる作戦?」
「外見でモテてやりますよ。」
「無理無理絶対無理天地ひっくり返っても無いわ、自惚れすぎね。」
「マジで泣きますよ?」
「勝手に泣けば?」
そうして大変な1日を過ごしたのだった…
.
帰り道、揺不と分かれ道で別れて一人で家まで足を運んでいた。
「…は〜っ、」
マジ無理。
この私が、この私が一目惚れとか。
本当に無理無理無理!
一目惚れ?!してないし!
いやしたけど….したけど!
どこに!どこに一目惚れしちゃったの私は、本当に!あいつの良いとこなんて…….
結構あるけど!でも!イケメンでもないし気利くこと言わないし!褒めてくんないし!
…付き合えてよかった。
「明日お弁当のおかず何にしよっかな。」
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