テラーノベル
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『四角関係なんて好きじゃない』〜この気持ちに嘘はつけない〜
『私の選択』
〜いつかきっと〜
16時の鐘がなる。指定した場所に私は行かなかった。 私は誰も選ばないことを選択したのだ。
私は1人。教室にいた。
『これでいいんだ。中途半端の気持ちのまま…答えを出すのは3人に失礼だ。』
(それに……3人の絆を壊したくない。)
『悪いことしたよね…。はぁ…。』
『花澄さん。』
『ユーハン…?』
『花澄さん。ちょっといいですか?』
『ルカスも…。』
『花澄。一緒に来てくれ。』
『ボスキ…。』
3人は私の手を引いて屋上へ向かう。
『あの、3人とも。どうしてここに?
私は……っ。』
ガチャっ。
屋上の扉を開け、待っていたのはベリアン達3人。
『なんでみんなここに…。』
『花澄さん。私、花澄さんこと大好きです。』
『俺もです。誰にも負けないくらい大好きです。』
『俺もだ。花澄さん。』
『でも…私は…。』
『花澄さんが私達の絆を想うように私達もお互いを大切に想ってます。』
『今決められなくても俺は構いません。』
『でも……花澄さんが俺らの中から1人を選んでずっと一緒にいる覚悟が決まったら……。』
『『『その時はまた告白待ってます。\/ 待ってる。』』』
『っ……!』
なんて優しいんだろう。
こんな……こんな優しくて暖かい人達に私は…大切に想われてたんだな…。
『っ…ぅ。』
私は涙を流す。
『ごめん、つい嬉しくて……っ。
ありがとう…みんな。私も……みんなのこと大好きだよ。』
私は涙を浮かべながらニコッと微笑んだ。
ズキューンっ!
『今のは反則です…っ。』
『『可愛すぎる…っ。』』
『花澄も無自覚でやってるなら重症だな。』
『ふふっ。でも3人とも嬉しそうだし、いいんじゃないかな?』
『人たらしっすね〜花澄さんは。』
『そんな所が好きなんだろう。あの3人は。』
『ふふっ。ベリアン嬉しそうだなぁ。』
『バスティン君も笑っていますね。』
『ご飯君も嬉しそう。』
『クフフ、でもあの2人は相変わらずです。』
『さっきのロノの誰にも負けないくらいの発言でバスティンと喧嘩してるしね。』
『喧嘩するほど仲がいいんだよ。』
『花澄がこれから誰を選ぶか……楽しみだな。』
『ハナマルさんその下卑た笑い方はやめてください。』
『2人とも喧嘩しちゃダメですよ〜。』
『全く、人騒がせな奴らだ。』
『まあまぁそう言わず。シロもバスティン君の為に色々してあげたんだろ?』
青春は時に最高です切なくて…時に残酷だ。だけど、一人一人私達には青春がある。
それを楽しみに今日も過ごしていく。
だって、今も『青春』を過ごしているから。
𝓮𝓷𝓭𝓲𝓷𝓰…
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