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能の有無 有無組

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能の有無 有無組

1 - 能の有無 有無組

♥

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2025年07月27日

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有無組好きですらぶちゅっちゅ

シリーズで無能パロはさすがに心が痛いので書けません

スカッと系は好きやけどね

あ、軍パロです











「この書類は…あーもーグルさんまたやっとらんやんけあの馬鹿総統は…」


厚さ5センチの紙の束が机に積まれ、心が悲鳴を上げている気がする。

鬱は言うまでもなく、最近はコネシマやグルッペン、シャオロンまで書類を滞納してくるのだ。

人を何だと思っているのか今一度問いかけたくなる。


「しつれーしまぁす」


ノックもせずに扉を開けるのはノンデリ鬱。

何やら手には紙束が握られており、書類の提出に来たのかと安堵する。


「なんや鬱、ノックくらいしろや」

「あー書類の提出に来たの。ちょっと期限過ぎちゃったんやけどぉ…ご、ごめんね?」


おずおずと出された書類の提出期限は3日前。

誤字脱字も酷いし字も汚いが…まぁ提出しに来ただけでも良しとしようか。


「わかった、ありがとな。誤字脱字酷いから矢印引っ張って直しといて。ペン貸すわ」

「あ…うん!わかった!」


赤ペンを渡すと真剣な顔で直し始める。

なんか最近真面目よな…何があったんやろ。


「最近鬱真面目に書類やっとるよな。期限は過ぎるけど。なんかあってん?」

「ん?あーその…」


きょとんと顔を上げた鬱はちょっと恥ずかしそうに俯く。

手を動かしつつ口を開いた。


「トンちさ、僕たちの尻拭いで最近寝れてへんやろ?すごい申し訳ないねん。せやからさ、無能の僕でも自分でできることはしようって思って…こんなんじゃ力になれへんかもやけど…期限も守れるように頑張るから!」


手を止めて顔を上げた鬱はそう言って笑った。

けっこう鬱なりに悩んでたんやな。


「ま、出してくれへんよりは俺の仕事も減るわ。そのまま続けてくれたら嬉しいんやけどな」

「が、頑張る…!」


その直後に「あ、誤字った…トンちぃ~修正テープ貸してぇ~」と言われた。

先が思いやられて草。










今日も今日とて書類に追われていると、突然書記長室の扉が開く。

顔を上げるとそこには、親の仇でも見るような目で睨んでくるコネシマがいた。


「お、おぅ…コネシマどうした?」

「どうしたじゃねぇ!てめぇ鬱に何しやがった!」

「は?」


急に鬱の名前が出され困惑していると、胸ぐらを掴まれる。

グルさんからもらったマフラーの先がちょっとほつれたのが見えた。


「…鬱がなぁ、屋上から飛び降りたんだよ」

「え、」

「遺書見ろ」


突き出された紙を見ると、そこには

”もう責められるのは耐えられない。無能でごめんねトンち。”

とだけ書かれていた。


「確かにおまえ、よく鬱のこと無能呼ばわりしとったよなぁ?」

「ぃ、いや、最近はしてな――」

「最近は、やろ!?」


コネシマは俺の机に唾を吐くと、再度睨んでから部屋を出ていった。


「…鬱目覚ましたらしいで。トントンに言いたいことあるらしいから顔出したりや。せいぜい恨み言でも言われとけ」


その捨て台詞と、鬱の遺書を残して。












医務室に行くと、ぺ神が迎えてくれた。


「あぁ、トントン。ありがとね来てくれて」

「……、?」


コネシマから感じた嫌悪感をぺ神からまったく感じないことに少し疑問を持つ。

あの遺書を見たなら絶対に俺が原因だと思うはずなのに。


「いや~大先生がさぁ、トントンに謝りたいらしいんだよねぇ。話聞いてやってよ」


鬱のいるベッドのカーテンを開けられると、そこには寝転がってぼんやりと虚空を見つめる鬱がいた。

俺たちに気づくと、開口一番こう言う。


「ごめんトンち!」

「え……」

「ちゃうねん!あれほんまにただの謝罪やねん!僕の言葉が足りひんかってトンちが犯人にされとるって聞いたで!ごめんな!」

「え、ぇと…」


俺が困惑していると、鬱は深呼吸をして俺に頭を下げた。


「僕が飛び降りたのはトンちのせいちゃう。むしろトンちは僕の希望やった。僕のこと無能って呼ぶときは実際に僕が書類すっぽかしたりした時だけや。それやのにあんな書き方してもうて…本当にごめん。シッマには僕から説明しとく」


えーと…。

とりあえず鬱が飛び降りたんは俺のせいやなくって…。

遺書は単に鬱が言葉選び間違えただけで…。


「え、じゃあなんで飛び降りたりしたん?」

「一般兵からのいじめ…」

「よしそいつ殺してくる。特徴は???」


粛清剣を出して即答したら、鬱が吹き出した。

なんや、俺変なこと言うたかな。


「いや~やっぱトンち最高やわ!よろしゅーな!」


鬱のこんな晴れやかな笑顔を見たのはいつぶりか。

ちょっとだけ安心できた。











その数時間あと。

書類をしていると、書記長室の扉がノックされた。

ノックするってことはデリカシーのあるショッピくんか?いやチーノ?

エミさんの可能性もあるか…?


「ええよー」


声をかけると、ばつの悪そうな顔をしたコネシマとご立腹の様相で車いすを動かす鬱がいた。

よく見るとコネシマの頭には大きめのたんこぶがいくつか。

あー、大先生に殴られたんやろな。


「…で?コネシマくん、何か言うことは?」

「申し訳ございませんでしたァ!!!」


後ろから圧をかけられたコネシマは床に頭をぶつけて土下座をした。


「ほんまに申し訳ございませんでした!許してくれとは言いません!」


ガンガンと何度も床に頭をぶつけるコネシマ。痛そうで草。

後ろから鬱が来てコネシマを見下ろしながら口を開く。


「ごめんなぁトンち…トンちの机に唾吐いてめちゃくちゃ言ってもうたーとか言っとったからとりあえずぶん殴ってもうたわ」

「いやぁそれはかまへんねんけど」


んー、すぐ許してもええけどなんか癪やな。


「じゃあコネシマ」

「ハイッ!」

「今日から絶対に書類の期限過ぎんな。絶対に書類を他の人、例えばショッピくんに回すな。それが守れんねやったら許してやってもええぞ」

「え、…そんなんでええん?」

「俺はおまえらの「そんなん」で寝不足なんやが?」

「わかりましたすんませんっしたァ!!!」


土下座を続けるコネシマを見て鬱はくすくすと笑う。

やがてそれは大きな笑い声になって、俺もつられて笑い始める。

コネシマはそれを見てきょとんと眼を瞬かせた。
















こういうのは心が痛くならない

無能パロなぁ…

たまに読みたくなるけど苦しくなっちゃって途中でギブしちゃう

愛のあるりょなしか受け付けられないんよね

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