僕の目の前には僕が殺した2人の死体があった
2人の周りには赤い血溜まりができている
僕は、2人を揺するが、何も反応しない
手が、だんだん血で汚れていく
何度 そう叫んでも2人は返事をしない
知ってる、知ってる、、、君死給勿は死んだら発動しない 。そんな事は最初からわかっているけど、助けたい 死んで欲しくない
そう言い、1つ思い出したことがある
最近の任務で等価交換という異能力があったはず、、もしかしたら、僕の命をかければ、2人を助けられるかもしれない!
僕は躊躇なく叫んだ
何も起こらない
、、、なんで、なんで、発動しないんだ、、
僕の命だけじゃ、2人の命を助けられない?
そんな最悪な考え、、いや、事実が、思考を蝕む
もしかして、、一人選ばなきゃ行けないのか、、
国木田さんか、谷崎さん、、、
選ぶ、、、いや、出来ない、、できない、
2人を救う方法を考えろ!!!
血の匂いが満映していく
その匂いは僕の思考を止まらせる
プルルと電話がかかってくる
僕は、電話をとることが出来ない
しばらくなった後電話が止まった
きっと、芥川だろう
今はそんな事を気にしてる暇もない
ドクドクという音が響く
呼吸が荒い
敦 「僕の価値がもっとあれば、、、」
そんな、独り言に反応する人がいた
太宰 「あつしくん?」
太宰さんだ、、太宰さんは2人の死体を見て、僕に駆け寄る
太宰 「何をしてるんだ!!敦くん!」
泣き腫らした僕の顔を見る太宰さんの表情は
珍しく焦っていたように思う
敦 「ごめんなさい、ごめんなさい、、」
太宰 「早く、与謝野さんの所に連れていくよ」
敦 「無駄ですよ、、もう死んでます」
冷たく吐き捨てるように言う
何度も試した事だ、、与謝野さんに見せても無駄だ
無駄、、、僕が2人を助ける事は出来ないのか?僕が頑張っても無駄なのか?
いや、そんなわけない、、、
2人をじっくりと見る
青白くなっている肌は死んだことを表している
その、事実は、先程の状況を細かく思い出させる
、、初めて人を殺した時とはまた違う感覚、、
絶望、いや、後悔?今更もう全て遅い事だ
皆んなに見せる顔がない
消えたい、消えたい、消えたい、消えたい、
太宰 「辞めるんだ!敦くん!」
僕は、自分の首を無意識に絞めていた
太宰 「君が傷ついたって彼らは生き返らないんだ、」
敦 「わかってます!わかってますよ、、」
僕の命だけじゃ2人を助けることが出来ない、、、、、僕の命だけじゃ?
もっと、僕にかけられるもの
記憶?、、、、
僕が生きていたという記憶を差し出せば、2人は生き返るんじゃないか?
僕は初めからこの世界に生まれていなかった事になり、皆にも忘れられる、、、
1つの希望を見出し縋るように叫ぶ
敦 「異能力 複写 等価交k、、」
太宰 「異能力 人間失格」
太宰さんに止められた
敦 「なぜ止めるんですか!!」
太宰「君が何をしようとしているのかは、分からないが、それだけはしてはダメだ」
敦 「、、、」
僕の頭には太宰さんの言葉は入らず、早く退けなければという使命感で埋め尽くされていた
誰か、、誰か、太宰さんを抑えてくれさえすれば、、、
そんな願いに答えるように、後ろから声がした
中也 「あつし!無事か?」
中也さんの声だ 僕は中也さんの質問には答えず要件だけ伝える
敦 「太宰さんを抑えててください!」
中也 「どういうことだ?まず説明を、、」
敦 「お願いします!!!」
何か言いたげだが、僕の様子にただ事じゃないと思ったのか中也さんは、周りを見渡し、太宰さんの方に行く
僕は、安心し、2人の前に屈む
敦 「すぐに助けますから、」
僕は2人の体に手を置いた
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