テラーノベル
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「……あれだ。
あれが、心の核の入口……!」
リンが震える声で言った。
「のあ……
ここから先は、ぼく一人じゃ絶対に進めない。
ぼくの心の奥底は……怖いから」
リンは、まっすぐ私を見つめる。
「でも、きみがいるなら行ける。
だから……一緒に来て」
その言葉に胸が熱くなった。
「リン……もちろんだよ」
すぐ隣で、ミルがふっと微笑む。
「二人とも……すごいね。
心がこんなに強くなって……」
ミルの体は、もうほとんど光の粒だった。
「ミル、あと少しだけ頑張って……!」
「うん。
入口の向こうまで、一緒に行くよ」
三人で光の扉の前に立つ。
扉はゆっくりと、ひとりでに開いていく。
その奥は、真っ白で、何もない。
でも——
その中心には、確かに“味”があった。
苦さ、甘さ、寂しさ、怒り、優しさ……
いろんな心が混ざり合った、複雑な気配。
そこが、リンのすべての始まり。
「行こう、のあ」
「うん!」
三人は光の中へ飛び込んだ。
コメント
1件
今回も楽しいお話ありがとうございました!!とうとうはじまりの地でのお話が!✨ミルもうちょっとだけ耐えて…!3人共頑張って!続き楽しみにしてます!