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「君が…この橋の番人?」
その声にパルスィの表情が微かに揺れる
誰もこの橋に立ち止まらない
誰も彼女に話しかけ無い
でも旅人は微笑みながら橋の上で座り込んだ
「綺麗な月だな。一緒に見ないか?」
その瞬間パルスィの心の奥で
ほんの少しだけ色が変わる
それは嫉妬ではなく
羨望でも無い
ただの興味
橋の下を流れる澄んだ水がゆらりと照らすのは
彼女の表情の変化と心のさざ波