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時間軸・血のハロウィンよりも前











簡潔に言う

我らが総長、佐野万次郎…通称マイキーは暇を持て余し暇に暇を重ねそれなのに誰も構ってくれないから、と拗ねていた

「マイキー…??そんなに怒るなって…」

龍宮寺堅、副総長、もとい東卍のパパは普段拗ねを拗らせる(こじらせる)マイキーを甲斐甲斐しく抑え、機嫌を取る東卍夫h…双龍の片割れだ

大切なことだからもう一度言う

ドラケンはマイキーの機嫌取りのプロなのだ

なのに…なのに、そのプロさえもマイキーの拗ねを抑えられていない

当の総長様は膝を曲げその膝に頭を突っ伏しているため会話が成立しない

ちなみにマイキーは隊長&副隊長が来るまで涙目になりながら野良猫をモフっていた

可愛いが過ぎる総長である

「……知らないもん、ケンチン達なんて知らない」

顔を上げたマイキーの顔は頬を膨らませ眉を吊り上げていた

ドラケンらの顔を見るとマイキーはさらに眉を吊り上げプイッとドラケンらと反対の方に向いた

そのことにドラケンらは少なからず…というかここ数年で一番ショックを受けていた

「お疲れ様です…んだこの惨状…」

律儀に頭を下げてきた女と見間違えるほどの絶世の美貌を持つ男が来ると意気消沈したドラケンを除いた人達は明らかに落ち込んだ顔で美少年を見た

美少年とは…そう、三途春千夜だ

真珠色のどっかの絵本に出てきてもおかしくない長い髪にエメラルドグリーンの瞳を嵌めた影の落ちるくらいの睫毛

これが美少年じゃないと言ったらこの世の人たち9.9割がドブだ

「三途…」

情けない声を出したのは現在進行形で佐野万次郎の黒い衝動びっくりの闇を放っているドラケンの片割れ、東卍のママだ

隊長格の三ツ谷が三途にだらしなく抱き着くのを見て三途はピシッと一瞬固まるとすぐに年上であるはずの自分のところの隊長とはあまりにも違う姿に瞬きを沢山する

瞬きを沢山するのはこれは現実かと疑っているからである

約十秒後三途は夢と現実の狭間から覚醒しマイキーを見た

三途はその姿を見ると天をたっぷりと仰ぎ手のひらを目の上に添え大きくため息を吐いた

そのまま壊れた三ツ谷に手刀を入れ眠らせると引き剥がしマイキーの元へつかつかと怒気を放ちながら歩いていく

その怒気は後ろに取り残された人らに直に当たり松野千冬、柴八戒、羽宮一虎が気を失いかけ、花垣武道は気を失った

河田兄弟、林田 春樹、林良平、そして当本人の兄貴(仮)武藤泰宏は身を震わせた

場地圭介は面白そうに見ていた

三ツ谷隆は引き剥がされた時から夢の世界へ旅立っているため被害無し

その三途は拗ねているマイキーの前で立ち止まると女神のような笑みでニコリと笑い目を細め(閉じ)そのまま”拳をマイキーの頭に垂直に落とした”

ドラケンや平隊員含む東卍の奴ら全員が唖然とし、三途の女神の微笑とマイキーの頭を交互に見た

mob:「え、あ、あの無敵の総長に…⁉」

Mob:「や、やべえぞ…」

MOB:「三途さんのために治療箱ありったけ持ってこい!!!」

我に返った隊員らが次々に救急箱やコンビニに包帯を買いに行く

目を開いた三途はツンドラ気候顔負けの極寒の視線をマイキーに向けていた

あの視線を向けられていない隊長らでさえ身震いし誰かの服の裾を握っているのだ

だがしかし…我らが無敵の総長、あんなもの(自分に向けられたら死確定)で怯む筈が…怯む筈が、??

………………

はい、結論から言いますとこの中の誰よりも震えていました

生まれたての小鹿の足の震えを全身に巡らせていました

三途の顔は女神…というか聖母のような笑みなのに放たれる怒気と殺気が怖い

何もせず立っているだけなのにマイキーからは冷や汗が噴出し小鹿の足の倍くらいの大きさで震える

「マイキー」

一単語、それもただの名前

それなのにマイキーは肩を跳ねさせ蚊の鳴くような声で「……なに」と答えた

その返事に満足そぉ~に口を歪めると右手でマイキーの顎を掴み自身の顔に向けさせた

「っ…」

マイキーを見て隊員らは固まった


◇後ろで縮こまっている方々目線◇

「……えなになにどういうこと……」

千冬→圭介の服を握り震える

「俺ら死ぬかも…」

「それな…死ぬ前にアングリーの飯食いたかったわ…」

「えっ…///」

河田兄弟→最終的にいちゃつく

「……俺馬鹿だからわかんねえけどよ…ちと怖いかな」

______「コクリ」

パー&ぺー→2人揃って震える

「兄貴より怖い…ぁ、柚葉…ごめん、ゆずはぁ…」

柴八戒→トラウマ思い出す

「……スン」

武藤泰宏→考えることを辞める

「ははっ、またやってんじゃんw」

圭介→幼馴染の為、もう慣れた


◇元に戻って…◇

「というわけで謝ってこい、このボケが。昔の武臣みてェにクズになりてえのか」

「それはやだ…」

暫くすると三途はげっそりとした顔のマイキーの襟首を掴みいつの間にか目を覚ました三ツ谷にむけて”投げた”

「え、あ、うぉっ!?」

ぎりぎりマイキーを受け取り呆然とした顔で三途を見る

三途は呑気に欠伸をして場地の元へ向かった

「場地」

「ん?」

はい、場地も呑気でした

「クソ谷兄に喧嘩売られたから返り討ちにしてやろーぜ」

クソ谷兄……

そんな皆の疑問を感じ取ったのか三途は忌々し気な表情をした

「灰谷兄弟の兄」

「あーでも俺はただの立会人、こいついっっつも灰谷兄弟のストレスの捌け口なだけだぜ?

後正直なところ言うと灰谷兄弟の方が強いぜ」























「こんな癇癪、あの頃に比べたらなんてことねェっつーの」

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