番外編:視点組〇〇のこと好きなんだよね会議
じゃぱぱ視点:ひろくんへの想い
合宿の夜、みんなが寝静まったリビングのソファで、じゃぱぱは静かにスマホをいじっていた。
だが心は画面の外、目の前のひろくんに釘付けだ。
「なんで俺は、こんなにひろくんのことを考えてしまうんだろう」
心の中でそうつぶやく。ひろくんが王子様みたいに見えるのはもちろんだが、その“完璧さ”に憧れているわけじゃない。
ひろくんが見せるちょっとした弱さ、無防備な笑顔。
それに触れるたびに、自分も守られたい、受け入れてほしいと思う自分に気づく。
「…あの時、ひろくんが俺のことを『じゃぱさん』って呼んだの、すごく響いたんだ」
頭の中にその声が反響する。普段は“じゃぱぱ”って呼ばれるのに、ひろくんだけは違う。
“呼び方”に込められた、距離の近さ。
俺だけに見せてくれる顔。
そのことを思うと、胸が苦しくて、でも嬉しい。
たっつん視点:うりりんへの想い
たっつんは、うりりんがギターを弾くときの指の動きを思い出していた。
その繊細さ、音楽に込める気持ち。
「うりりん、ほんまにすごいなぁ」
つい呟くと、彼は少し照れた顔をした。
「俺な、うりりんの笑顔、めっちゃ好きやねん」
関西弁の声に少し照れながらも、自分の気持ちを素直に認める。
けど、うりりんはたまに、俺の元気さに圧倒されてる気がして、距離を感じることもある。
「たっつんさんって呼ばれると、なんか照れるわ」
そんな時はからかいたくなる。
「ほんなら、今度は“たっつん”って呼んでな?」
そのやりとりが、俺たちの距離を少しずつ縮めてる気がする。
なおきり視点:ゆあんくんへの想い
なおきりは、ゆあんくんの無邪気な笑顔を見るたびに胸が締め付けられる思いを感じていた。
彼が自分にだけ甘えてくるのは、弱さを見せても許してくれる存在だと信じているからだろう。
「ゆあんくんのことは、俺が守らなければならない」
そんな責任感と同時に、ただ守るだけではないもっと深い感情が芽生えていることに戸惑っていた。
ゆあんくんの純粋な瞳が自分を見つめるたびに、心が揺れる。
「“なお兄”と呼ばれるのは正直恥ずかしいが、その呼び方に二人だけの特別な距離を感じている」
なおきりはそう思いながらも、いつかこの気持ちをゆあんくんに伝えられたらと思った。