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「君はさ、薔薇の花言葉って知ってる?」
「もちろん! あなたを愛していますって意味でしょ?」
「まぁ一般的にはそうだね。じゃあさ、」
この物語ははっきり言って救いようが無ければ誰かが幸せになる事も無いなんとも胸糞の悪い話である。正直気が引けるが良ければ付き合って欲しい
僕は高校2年生の普通の高校生だ。自分で言うのもなんだが本当に普通だ。よくフィクションとかである、高校に入ったらミステリアスな女子に出会ってそこから秘密の恋が始まるだの、友達と肝試しをして非日常な冒険に巻き込まれるだの、そういう青春(?)の様な出来事はひとつも無いただの陰キャの人間だ。毎日現実には起こりっこない妄想をしては堕落的な生活を送り毎日を無駄にしている。こんな生活を見たら親に文句の一つや二つ言われるだろうが、まぁそれでも良いだろう。自分でも分かっているのだから文句を言われようが返す言葉も無い。その時は大人しく受け入れよう。まぁ文句を言われても、それを受け入れても今の生活を改善するかは別だが。
「ただいま~」
誰も居ない静かな部屋に自分の声だけが響く。
「まだ帰って来てないのか」
ここ最近親が家を出ていて一年以上は帰って来ていない。理由は分からないが、まぁ仕事の出張だろう。父が数年前に他界し、今では母だけが働いている状態だ。父は株を買っていてそれが伸び順調だったのだが、急に体調を崩し病院で検査を受けたら
「お父さんの余命は持って2ヶ月でしょう」
と言われた。僕と母は頭が真っ白になり言葉が出なかったが、父だけは、
「やっぱりそうですか」
と落ち着いて言っていた。父は昔からポジティブな性格だったので病院から帰った後も
「少なくとも2ヶ月は生きられるんだろ?ならその2ヶ月全力で楽しむさ」
といつもの調子で笑いながら話していた。
そこからの父は、行動が早かった。
持っていた株を全部売り払い、趣味の道具も全て売ってしまった。父曰く
「これだけあれば俺が死んでも困らないだろ」
との事らしく、父の言葉通り今でも生活には困っていない。それでも母は
「何があるか分からないから」
と言って今まで以上に働いている。大変だなと他人事のように思ってしまう。
「さて、晩御飯でも食べるか」
そうは言っても料理がそこまで出来るわけではないので、冷凍のご飯、野菜炒め、焼き魚、味噌汁と言った質素ではあるが栄養が整った食事だ。
「いただきます」
それにしても母はいつ帰ってくるのだろう。そう思いながら焼き魚を1口食べる。塩を多くし過ぎたかなと思っていると急に電話が鳴った
「こんな時間に誰だ?」
時間は夜の7時30分。まぁ母だろうと思いながら電話に出る、しかし電話口から聞こえたのは母の声では無くどこか焦っているような男性の声だった
「もしもし、宮西さんの息子さんで間違いないですか!?」
「はい、そうですが…どうなさいました?」
「実は宮西さんが…」