仔虎「……」
今宵は満月だった
綺麗で無自覚に手を伸ばしてしまう
とれもしないのに…
仔虎「…なあ…晶…」
仔虎「俺は…最低なお姉ちゃんかなッ…wウル」
仔虎「いッッつも…晶に負担かけてばっかでッ…」
仔虎「情けないよッ…俺ッ…」
そして小さな一雫は地面へと消えていく…
瑞希「……」
何時間もずっとここに座っている気がする
一輪の枯れた花と眠ってる妹
何度も呼びかけても声は帰ってこない
聞こえるのは呼吸音だけ
瑞希「……ねえ…豹寿…」
瑞希「姉ちゃん…返事してくれないと心配だなぁ…ボソ」
聞こえてないことは分かっていても
話しかけてしまう
瑞希「ぁ゙あッ…代われるならッ…変わってあげたいのにッ…ポタポタッ…」
我慢していたものが一気に込み上げて
耐えきれなくなった
仔虎はマフィアに人質
皆我慢してるのに
瑞希「情けないなぁ゙…ボソ」
お姉ちゃんは…情けなくないよ…
瑞希「バッ!!!」
小さな声だった
今にも消えそうな声が横たわる妹から聞こえた
瑞希「豹寿ッ…?」
豹寿「……ごめぇ~ん…w」
豹寿「ちょっとしくじちゃった…ヘラw」
瑞希「ッッ!!!」
瑞希「このッッ!!!バカ妹ッッ!!!!ギュッ!」
豹寿「お姉ちゃんは…いっつも優しいよねぇ…ナデ」
豹寿「皆が皆…誰かを思ってるくれてるって思うと…」
豹寿「私ッ…嬉しくってさぁ゙…wポタ…」
瑞希「当たり前でしょッ…グスッ…」
瑞希「げんもぐちつぼもたらこも焼きパンも姉さんもッッ…」
瑞希「みぃ゙んなアンタを思ってるッッ…」
瑞希「1人じゃないんだからッッ…もっと頼ってッ…」
豹寿「うん…ごめんね…スッ…」
豹寿「これからはちゃんとお姉ちゃんたちをちゃんと頼るよ…」
豹寿「それを踏まえたうえで…やらないといけないことがある…」
瑞希「ッ?」
豹寿「全員集めて、すぐにしないとバサッ!」
仔虎「……」(((ドレスが嫌だったのでスーツに替えてもらいました
sya「……」
ut「ッ……(汗)」
何このクソ気まずい空気!!!!
ut「(グルちゃんはアホなの?!どうして昨日喧嘩した2名を乗せるの?!」
仔虎「……次、どっち曲がるんだ」
ut「えっと~…右かな…?」
仔虎「……」
ut「(もうやめてぇ!!もっとラブ&ピースで行こうよ?!」
ut「しゃッ、シャオちゃんはさっきから何してるんッ?ニコッ」
sya「それ…大先生に言う必要ある?ジトッ…」
ut「ヒンッ…」
ut「(もう僕も黙ろッッ!!!!」
仔虎「……」
sya「……ジッ」
数十分後(よう耐えたな)
仔虎「ついたぞカチッ」
ut「(やッ、やっとかッー!」
ut「ほッ、ほな相手と話しに行こかニコッ」
sya「ん、」
ut「え?」
sya「大先生が喋ったほうが絶対ええやろ、俺噛むの嫌やし」
ut「(なッ、なんて無責任なッ~!!!」
仔虎「はッ…ガキじゃないんだからそれくらい読めばどーだ?」
sya「うっさいわ…ギッ!」
ut「おおおおおッ、俺が読むわッ!だからほらはよ行こッ!!グイグイ!」
仔虎/sya「「お前が間に入れ」」
ut「はいスン」
__「あれあれ~、だいじょーぶ?鬱さ~んw」
ut「らっだぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙さぁ゙ぁ゙ぁ゙んッッッ!ガバッ!」
rd「え、何キモいんですけど…(^ら^;)」(((お前が言うな
ut「もう嫌だぁ゙ぁ゙!」
sya「はぁ゙?何が嫌やねん…」
仔虎「……お前…」
rd「ん?ぁ゙あぁ゙ッッ−!」
rd「君あのときのぉ゙!」
仔虎「まさか何でも屋って…」
rd「なになに?wついにwrwrマフィアも猛獣を従えさせるようになったの?^ら^」
仔虎「……ジトッ…」
__「煽るな、アホカスバシッ!」
rd「きょーさん??????」
kyo「すまんな、後でしばいとくから許したって−や」
ut「こわぁ…」
仔虎「……茶番をしている暇ではない、さっさと案内しろ」
kyo「随分口のなってない部下…いや虎やなぁ?」
仔虎「何故俺がお前らに言葉遣いまで行き届かさねければいけない?」
ut「こっちゃぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ん!(小声)」
仔虎「そもそも…勝手に無理やりマフィアに入ったと言われてるだけだ」
仔虎「殺し屋なのは今も昔も変わらない」
仔虎「それに…ジトッ…」
仔虎「そこの下着泥棒のほうが品がないと思うが?」
全員「「「「バッ!」」」」
rd「いやあれは落とした防具と間違えt((((((((((((^ら^;)」
ut「らっだぁさん…そういう趣味あったんすね…」
kyo「マジサイテーやわ」
sya「犯罪者」
rd「チーン…」
仔虎「ふん…これでいいだろう」
仔虎「早く案内をしろ」
kyo「へーへー…」
__「ほんッッッッッとうに!!!!」
__「うちの馬鹿がすんませんッッッ!!!!」
仔虎「いや…もういいぞ…頭を上げても…」
仔虎「流石にやってない相手にそれほど頭を下げられるとこっちも気を使う…」
kyo「反省しとけよ、リーダー」
__「ヤッテルコトサイテー」
__「犯罪者なのにもうさらに犯罪者だねニコ」
ut「そーですよー」
仔虎「もういい、俺も気が済んだ」
仔虎「早く内容を話してくれ」
kyo「まあ、喋れないリーダーの代わりに俺が話す」
kyo「単刀直入に言うと、拷問の手伝いをしてほしい」
sya「拷問?なんのや」
kyo「最近…ちょっとおもろい情報屋の鼠を捕まえてなぁ…」
kyo「そんで今地下牢におんねん…トントン」
仔虎「……」
ut「おっけー、それくらいやったら全然ええよ~」
kyo「話早くて助かるわ~w、ほな案内だけするなスッ」
仔虎「ッ…」
血が溜まった地べた
吐き気のするような腐臭
あの時を思い出す匂いだ
kyo「まあ…かなり手荒いやつやからきいつけやガチャ」
ut「ほいほーい」
sya「……」
仔虎「……拷問器具…か…」
ut「あれ?女~?」
ut「あんま顔見えへんけど~…サラ」
__「……触るなッッ…外道がッ…ギロッ!」
仔虎「……随分と往生際の悪い鼠だな」
仔虎「このまま殺して(((((」
__「バッッ!!!」
仔虎「!!!!!」
__「仔虎ッ…?」
sya「もうええわ…俺がやるググッ!」
__「ッ!!」
sya「ゴンッ!」
ut「ちょッ!何してんのッ?!」
sya「お前ッ…頭おかしいんちゃうかッ?」
仔虎「ポタ…ポタッ…」
仔虎「……こいつの拷問はすべて俺が引き受ける」
仔虎「さっきの何でも屋に伝えろ…」
仔虎「お前らは帰れ」
ut「そらアカンやろッッ…もしそいつがお前の大切なもんやったとしt(((」
散々俺から奪っておいてまだ奪うのか?ギョロッ!
sya「ゾワッ!」
仔虎「分かったらさっさと帰れ…ヒョイ」
ut「わッ、分かったわッ…スタスタ」
バタン…
仔虎「しくじるなんて珍しいな、」
仔虎「黒狐」
黒狐「ははッwお前こそ珍しいじゃないかッ…w」
黒狐「寝返りでもしたのかッ?」
仔虎「いいや…まあ…長い話は後にしよう」
次回➳世 界 の 理 想
NEXT➳♡900