泣きたい。
上司のストレスの吐きだめだったり、友達のどうでもいい愚痴。全部聞きたくない。
人並みに頑張っているのに人はそれを当たり前と見做して隅から隅までダメなところを探す。
あぁもう、ほんと泣きたい。
だけど、泣けない、俺はこんな世の中に疲れて涙まで失ってしまったのか。差し押さえておいたはずの涙腺はいつの間にか空になっていた。
すでにもう正気なんかじゃない。気が気ではない。悪態ついてくる世間に危うく飛び出そうな悪口雑言には止まれと釘を刺す。
気分を変えたい。55度のテキーラでも飲もうか。とにかく酔いたい、喉から手が出るようなそんな夜は、サタデーナイトフィーバーの音楽にでも乗って踊って、嫌なこと全部忘れてしまおう。
いっちばん高い度数に身を任せてみよう。仕事終わりに8時からスタートしよう。朝まで、果てまで、憂鬱な気分なんかかっとばすんだ。
このボーイングで宇宙にまで行けてしまうくらいのハイテンションでいこう。干上がってしまう前に、エンジン、まだまだ足していこう。
ローミッドも増やして、上げて、音圧で全てを掻き消そう。
でも、騒げない?昔から貼られてきた良い子のレッテルのせいで、そんな恐怖が俺のことを追いかけてくる。
それなら、過去の自分もそんなレッテルを貼ってきたやつらも、踊れる債権者も、55で混ざり合ってしまおう!
さあ、このボーイングで宇宙に行って俺たちのジャンキーを取り返しにいこう。燃料を足しすぎて胸焼けして、焦げついてしまう前に、もっと上げて、もっと多くもっと高く、もっと酔わせてくれ。
____________吐きたい。結局次の日、吐き気が催してくる。頭もクラクラするし、なんだか怠い気もする。あぁ、吐きたい。
だけど、吐けない。胸の中間くらいで燻ってる感じが気持ち悪くて、どうも受け付けられない。この感覚は好きになれない。こんなことだったら呑まなければ良かったと、後悔先に立たず、動こうと思ってもだるくて動けない。はしゃぎすぎた週末の皺寄せにこんな仕打ちが待っているんなら、もういらない、何もいらないなんて案ずるけど、それでもこの夜を嫌いになれない。
右手を回せば音楽にこの身を委ねられるから。55度のテキーラを呑んで全てを忘れられるから。 エンジンをたっぷり詰め込んだボーイングで再びジャンキーを取り返しにいこう!上昇している途中で干上がってしまいそうになっても、焦げ付いてしまいそうになっても、もっと上がっていこう。まだまだローミッドが足りない、全部溶かして、流し込んで、弾けさせて。楽しく生きれればそれでいいんだから。
55。そんな夜を幾度と過ごしたい。
若気の至り、そうだったって、いいじゃない!
「55」/Official髭男dism
この曲だいっっすきなんです!!
小さい頃から気に入ってずっと聞いてたなぁ
55の意味調べるまで知らなかったんですが、お酒の度数だったんですね!だいぶ強そう。






