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休日の朝。

すちがコーヒーを淹れながら、ソファに座るみことの方へちらりと視線を向けた。


「…ねえ、みこちゃん」


「ん?」


すちの声色がどこか軽い。みことは警戒しつつも、カップを受け取る。


「このあいだの懇親会みたいに、またお酒でぐにゃぐにゃになられても困るからさ。そろそろ定期的に――発散しとく?」


「……はっ…!?」


みことの目が見開かれ、顔がみるみる赤く染まっていく。カップを両手で抱えたまま小さく震える唇。


「な、なに言ってんの……っ。ばか……」


「冗談だよ、冗談」

そう言いつつも、すちはみことの耳元に顔を寄せて、低く甘い声で囁いた。


「……でも、みことの顔見たら、ちょっとだけ本気になりそう」


「~~~~っ……!」


耳まで真っ赤に染まったみことは、ついに堪えきれず、ぽろりと涙をこぼしてしまった。焦ったすちが慌てて手を伸ばす。


「ま、待って、泣くほど!?ご、ごめんって……!」


「……すちの、ばか……」


涙目でふくれっ面なみことを、すちはぎゅっと抱きしめて、優しく撫でた。


「でも、そういうとこも可愛いって思ってるの、ちゃんと知っといてね」




すちの腕の中、みことは小さく震えていた。

頬に触れる大きな手が、そっと涙をぬぐう。


「……だって、すち、そういう顔で言うから……」


「うん、ごめん。ちょっといじめたくなっただけ」


「……いじめ、すぎ……」


みことの声はかすれていて、泣いたあとの名残が滲んでいた。

けれどその表情は、どこか安心したようで――甘えるように、すちの胸元にすり寄ってくる。


「……なに、そんなにくっついて」


「……すちが、構ってくれないと……俺、泣くから……」


くす、とすちは小さく笑った。

そのままみことの髪を撫で、額にキスを落とす。


「じゃあ、いっぱい構う。朝から……ずっと、構ってあげる」


「……ん。……構って、?」


みことが上目遣いでそう聞くと、すちは無言で頷いて、そのまま唇を重ねた。

何度も、何度も、やわらかく。

舌を絡めるでもなく、ただ優しく、ぬくもりを伝えるみたいなキスだった。


やがて――


「すち……すち、すき……」


ぽつりと落ちたみことの言葉に、すちはふっと目を細める。

「知ってるよ」と耳元で囁いてから、みことを抱き上げた。


みことをそっと抱き上げたすちは、そのまま軽やかな足取りでベッドへ向かった。

突然のことに目を丸くするみことは、なにか言おうと唇を開く。


「すち、な、なにを――」


けれどその言葉は、柔らかな唇でふさがれた。

一瞬、みことの身体がぴくりと跳ねる。けれど、すちのぬくもりに包まれて、抵抗の力がすうっと抜けていく。


「……ん……」


唇が離れる頃には、みことの頬は真っ赤で、視線を合わせられないように首をすくめた。

すちはそんな様子に小さく笑い、そっと額を寄せた。


「びっくりした? でも、涙もちゃんと止まったかな」


みことは俯きながら、すちのシャツをそっと握る。


「……ずるい。そんな顔で言わないでよ……」


すちはみことの髪をなでながら、微笑む。



すちはみことを静かにベッドに下ろすと、そのままそっと顔を寄せた。


「……まだ、足りない」


そう囁いて、もう一度、優しく唇を重ねた。みことの目がふわりととろける。


一度、また一度。重ねるたびに深まる、温度と想い。

みことの唇がほんのり熱を帯びて、わずかに震える。


「……ん……すち、ちょっと……もう……」


みことは息を整えながら、すちを見上げる。けれどすちは構わず、額に、まぶたに、また唇に──まるでその存在を確かめるように、何度も口づけを贈った。


「大好きだよ、みこと」


その言葉に、みことの頬は赤く染まり、胸の奥がじんわりと満たされていく。



みことが珍しく、そっと顔を近づけてきた。


「……すち」


その小さな声と同時に、柔らかな唇がそっと重なる。普段よりも深く、熱を帯びたキス。


驚いたすちが目を開けると、みことはほんのり頬を赤らめながらも、逃げる様子はなかった。むしろ、震える指先でそっとすちのシャツを握りしめていた。


「……どうしたの?」


「……なんか、離れたくなくて……もっと、感じていたくて」


息を呑んだすちが再び唇を重ねると、みことも応えるように目を閉じて、わずかに唇を開いた。深く、何度もキスを交わすたびに、二人の呼吸はだんだん熱を帯びていく。


みことの肩が小さく震え、唇からはかすかな吐息が漏れる。その音に煽られるように、すちの手はそっとみことの頬に添えられ、親指で震える唇をなぞる。


「かわいすぎて、抑えきれなくなる……」


「……じゃあ、抑えなくていいよ」


目を合わせたままそう囁いたみことの言葉に、すちは喉を鳴らし、今度はもっと深く、情熱的にキスを重ねた。


唇がふやけるほどに、何度も、何度も。


ふたりの呼吸が次第に乱れ、みことの胸の鼓動が高鳴るのを感じる。


すちの指先がみことの頬に触れ、柔らかく撫でながら、深く濡れたキスを何度も繰り返す。

みことは唇をわずかに開き、すちの舌先がそっと入り込むたびに、小さな吐息が漏れる。


「んっ……すち……」


甘く蕩けるような声とともに、みことの体がすちに寄り添い、熱が伝わっていく。

すちはその吐息を聞き逃さず、さらに唇を強く重ね、みことの息遣いを感じ取る。


吐息が混ざり合い、部屋の中は二人だけの甘い世界に染まっていく。

すちの熱がじわりとみことの全身を包み込み、二人の間に言葉にできない蜜のような甘さが溢れ出す。



すちの唇がみことの唇を何度も優しく、そして時に熱く絡め取るたびに、みことの身体は自然と反応してしまう。

ただのキスなのに、みことの心臓は激しく脈打ち、胸の奥から熱い波がゆっくりと広がっていく。


唇が触れ合うたびに、みことの肌は敏感に震え、すちの指先が触れていないのに背筋がぞくりとする。

まるで身体の隅々まで、すちの愛情が染み込んでいくようで、息遣いは乱れ、瞳は潤み始める。


「すち……そんなに……触れてないのに……」


みことが小さく漏らしたその言葉に、すちは微笑みながらさらに深く、唇を重ねる。

みことの身体が徐々に熱を帯び、キスだけで感じてしまうその様子に、すちはたまらなく愛おしくなっていった。



すちの唇が突然、強くみことの唇を掴み、深く押し込まれる。息が詰まるような激しいキスに、みことの身体は熱く震え、理性が一瞬にして揺らぐ。


「すち……っ…!」戸惑いの声が震え混じる中、みことの全身に波のような快感が押し寄せる。キスだけでこんなにも感じてしまう自分に戸惑いながらも、逃れられない甘美な感覚に体を預けてしまう。


瞳は大きく見開かれ、震える唇の奥にすちの舌が滑り込み、みことはその激しさに押し流されるように果ててしまった。深く果てた余韻に戸惑いながらも、心はすちへの想いで満たされていく。



みことは唇が離れたあとも、まるで身体が自分の意思を忘れたかのように震えが止まらず、無意識のうちに小さく腰を揺らしてしまっていた。


甘く絡みつくすちの唇の熱と、じわりと体中に広がる余韻が消えず、頭の中は朦朧としながらも、みことの心はざわつき、戸惑いが渦巻いている。


「キスだけで、こんなに……」と自分に言い聞かせながらも、体は正直で、激しく揺れる腰がそれを裏切っていた。


すちはそんなみことの無意識の動きに気づき、優しい笑みを浮かべながらも、その瞳は鋭く燃えていた。


「やっぱり、これだけでこんなに反応するんだね……」と確信し、みことの繊細で深い快感に満ちた体をこれからもっと甘く刻みつけていく未来を、心の中で静かに想像していた。


すちはみことの揺れる腰に応えるように、唇をさらに深く、激しく重ねていった。

甘く絡みつく舌先がみことの口内を探り、息が荒くなり始めると、みことの身体はその熱に震え、抗えない快感が一気に押し寄せてきた。


「んっ…ゃぁっ…!」

甘く震える声が自然と漏れ、みことの瞳は潤んで蕩けていく。


すちの激しいキスに、みことの体はもう理性を保てず、熱く蕩けてしまった。腰は無意識に細かく揺れ、全身から力が抜けていくのを感じながら、みことは深く果ててしまう。


唇と唇が離れた瞬間、みことの呼吸は乱れ、甘い吐息が重なり合い、二人だけの熱い余韻が部屋を満たしていった。


すちはみことの耳元で囁いた。


「ねぇ、みこちゃん…気づいてる?キスだけで二回もイッてるよ?」


みことは恥ずかしそうに顔を背けたけど、すちはその頬を優しく手で包んだ。


「無意識に腰も揺れてたし、ほんと身体は正直だよね。ゆっくり“イキ癖”、つけていこうね」


みことは真っ赤になりながらも、恥ずかしさの奥に甘い期待が広がっていくのを感じていた。



みことの小さな声が震える。「もう、いきたくない…出ないってば…」


しかしすちはそんな弱音を聞き流すように、唇をむんずと奪い、舌を絡めて強く深くキスを刻む。


みことは抗おうと身体を固くするけれど、唇の熱さとすちの吐息が頬を濡らし、次第にその抵抗は溶けていった。


キスだけでこんなにも身体が熱く、疼き、震えるなんて――みこと自身が戸惑いながらも無意識に腰を揺らしてしまう。


すちの舌先が口内を深く這い、絡みつき、甘く淫らな感触がみことを支配していく。


呼吸は乱れ、頭は朦朧とし、体中にじわじわと熱が広がり、抑えきれない快感が体内を駆け巡る。


「だめ……もう…」と弱々しく呟くみことの言葉は、体の震えとともに波のように押し寄せる快感に飲み込まれてしまう。


そして、溜まりに溜まった高鳴りが、全身を一気に揺らし、彼の身体は熱く震えながら甘く果てていった。


その瞬間、みことの中で何かが壊れ、身体も心も完全にすちに溺れてしまった。


すちは優しくも激しくみことを抱きしめ、二人だけの甘い世界を共有し続けていた。







みことはすちの腕の中でぐったりとしながらも、まだ頬をうっすら紅潮させていた。細い指がシーツをぎゅっと握りしめ、潤んだ瞳ですちを眺める。


「……発散、できた?」


すちが穏やかに問いかける。


みことは少し考え込むように瞼を伏せてから、かすかに首を横に振った。


「……わかんない……」


その一言に、すちは優しく笑った。そっと額に口づける。


「じゃあ……まだ、たりない?」


冗談めかした問いに、みことは肩を小さく震わせて顔を隠す。恥ずかしさがこみあげてきて、言葉を返せずにいると、すちは腕の力をほんの少し強め、優しく抱き寄せた。


「無理はしないよ。……でも、みことが素直に気持ちを話してくれたの、嬉しかった」


みことはすちの胸に顔を押し当てながら、微かに笑う。


「……ずるい……そんな風に優しくされたら……」


「ん? なにがずるいの?」


「……すきになっちゃう、もっと」


すちの胸の奥がじんわりと温かくなる。


「じゃあ、もっと好きにさせる」


言葉の代わりに、今度はそっと耳元にキスを落とすと、みことは身を竦めた。





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♡800↑ 次話公開




君がいないと生きられない🍵×👑

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