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今日は遂にるぅ💛さんとカラオケだ。

私は先に着いてて、部屋を取っといた。

わくわくしながら、少し緊張していた。

私が考えていることを、るぅ💛さんは喜んでくれるかなとか、やっぱ重いかなとかいろいろ考えてしまうのだ。

すると、カラオケの部屋のドアが開く。るぅ💛さんだ。

「お待たせしました。」

「こっ、こんにちは。今日はありがとうございます。」

「いえ…、僕が来たかっただけなので。」

「あ、ありがとうございます…?」

それぞれジュースを取ってきたり、注文したりし終わり私達は乾杯をして、少し話した後、

「では歌います?せっかくカラオケに来たので。」

「はい!」

「では白川さん先どうぞ。」

「えっ」

今日私は聞き専のつもりで来たのだ。長らくるぅ💛さんの歌をしっかり聞いてなかったから、他のリスナーさんには悪いけどるぅ💛さんの全力の歌を聴きに来た。

「歌わないんですか?歌歌うの好きなんでしょ?」

「あ、いやその…。」

なんで知ってるの、って思ったけど、私は何回もその話していた。

るぅ💛さんの後に歌うのはハードルが高いかな。そう思ったのでマイクを手に取った。

歌うのは好きだ。大好きだ。でも自分の声は大嫌い。歌の自主練、歌っているところを隠し撮りされた動画をあとから見ると、吐き気がする。

そんなものをるぅ💛さんにあんまり聞かせたくないのだ。







「………~♪」








歌い終わると、るぅ💛さんが拍手をしてくれた。なんか照れ臭い。

「つ、次はるぅ💛さん歌ってください!」

るぅ💛さんは素直にマイクを持った。

「なんかリクエストあります?」

「えっ、?………じゃあ『君はいつも100店満点!』……」

「僕の曲ですか。しかもMVないやつ。」

「歌詞が好きなんです。」

絶対言わないけど、中学生の時、サビの歌詞を聴いてると、るぅ💛くんに「頑張ってるね、えらいよ」って撫でられた気持ちになって、思春期だった私は勝手に救われた気になっていた。





「〜♪」


久々に聴いた歌声は、あの頃と全く変わってなくて、聴いている人を安心させる世界一優しい声だった。

私とは真逆で。

……そう、本当は、私なんかがるぅ💛さんの近くに居ては駄目なのだ。

前で楽しそうに歌っているるぅ💛さんを真っ直ぐ見る。

堂々と歌っている姿はとてもカッコよかった。

…………神様。


あと少しだけ、








彼と一緒に居ては罪ですよね。

引退した推しは仕事仲間

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