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(株)姫神V
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咲希立花
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『……』
殺っても殺っても、無限に出て来る
神が魂を食べる、ならその影響でゴーストが引き込まれてる?……いや、閉じ込められてるとしたら……
『あ”ーーーわっかんね』
私はゴースト専門家じゃない、さっきから攻撃してくる、ゴーストもゴーストで何なんだ?。
『まずっ』
意識が別の場所にそれた時、それを好機と見たのか、ゴーストの手がアイリーンに向かい……アイリーンを押しだけだ
『えっちょっ』
気を抜くとどんどん元凶から、遠ざけられる
『……』
逃がしてくれているのだろうか?
『悪いな』
そう言いゴースト達を一網打尽にする。
しばらく走って、アイリーンはソレが居る場所に、辿り着いた。
黒馬は走る、ただ走る
そして着いた
キョロキョロと周りを見るが既に始まったのか、人の気配がしない
護衛を連れていた少年に聞いたが、あの国に滞在した者の多くが行方不明、そして何かが居るらしい。
北の国の門を目前にゾーイは気付いた
空が緑色になっている事に
「……恐ろしく美しい……」
思わず見惚れてしまう程であった
【】
ソレはモノクロの世界を見る
【】
それは、ほんの微かな意識があった
【】
それは、ただ自分を生み出し、利用した者の正体を知りたかった
【】
それは、生きる為に死者を食べた
自身を生み出した者もそうであったから
【】
……それは、ようやく気付いた
自分はただの使い捨てでしかないのだと
【】
それは、初めて恐怖が芽生えた
【」
それは、一塊になり、いつ自身が消えるのか戦々恐々していた。
「 」
それは、周りの人間を消し始めた
だが、それは長く持たないことを、それは知っていた
だから
最後だけでも、楽になりたかった
アイリーンはソレの目の前に立った
『……』
これは何なのだろうか
私には分からない、だが光に近い物を感じる
【 】
此方を見ているのか、動きが止まった
『……なぁ、アンタって、何?』
【】
返事は無い、当たり前だ
『……私も、やらなければならないことがある』
正直に言えば得体の知れない物が目の前にあり怖い、だが弱音を吐くわけにもいかない
常に強くなければ……
『……死んでくれ』
あのよく分からん奴はどうやら街を、この国を破壊している
あの男はこの国を滅ぼしてくれと、言っていたが私がしなくても良さそうだ。
【……!】
ソレの動きが早くなった
何本も先端が鋭く細い触手の様な物が、アイリーンを攻撃しようと、猛スピードで迫る
短剣で切り捨てようとするが柔らかく硬く、そんな感触で全くもって切れない
アイリーンは両手を使い、1番自身に近い触手を掴み、引きちぎった
引きちぎられた触手の残骸は、細長い形状から丸く纏まり、バキバキと音を鳴らしながら 空中に浮かぶ。
『っぶな』
ほんの一瞬の油断を取られ、アイリーンの顔面を貫こうとした触手を掴む
『ギッ……モ……』
触手先端が細かく枝分かれし、ウネウネとアイリーンを刺そうと動く。
だが無理だと悟ったのか動きが止まった瞬間、触手を掴んでいた手にへばりつく
顔を顰め触手を剥がす
表面の皮膚が剥がれ血が爛れる
『チッ……』
滴り落ちた血を舐め取り、口の中に入れる
一瞬、敵を騙そうと詠唱を口にしようかと思ったが……
『無駄になりそうだな』
目の前でソレの中から知性を秘めた目玉がぬっとりと現れるのを見て辞めた。
アイリーンは短剣を目玉に向かって投げる
【ぐぁいぅお”ぉ”ぁ”ああ!!!!!】
痛みの咆哮
その瞬間、アイリーンが引きちぎり変形した球体が、風船の様な破裂音を鳴らし、鋭く細く長い形になり、何本ものソレがアイリーンの胴体を貫く。
痛みをものともせずアイリーンはソレを引き抜くと穴から鮮血が流れる。
引き抜いたソレは、本体へとまるで蛇の様に移動し、本体に吸収される。
アイリーンは魔力で穴を塞ぐと素早く移動し、そこら辺に落ちている、石や枝をソレに向かって投げる。
うーむ……何か弱点は無いのか?……アレは分離した身体を動かせる……形も自由自在、硬さは……使う身体?が多ければ硬くしずらいのだうろうか?
触手みたいなキモいヤツは私が引きちぎれるくらいの硬度、引きちぎって変形したのは硬かったよな
『よし』
なら出来るだけ使わせよう
硬くなければ私に対しての攻撃は、ほぼ効かないだろう。
アイリーンは即座に全速力で走り出した
攻撃を避けながら壁を蹴り、登り、時々痣を作りながら走る。
アレの真上にジャンプした瞬間、束になったソレがアイリーンに襲いかかる
アイリーンは空中で身体を丸め、ソレの中に包み込まれる様に入った
耳の穴を両手で塞ぎ、目を瞑る。
感覚で先程見えた目玉を探す
『(見つけた!)』
腕を伸ばし目玉を掴む、それと同時にソレが耳から入り、鼓膜を突き破ろうとする。
その前にソレの中から脱出すると、耳に指を突っ込み、魔力で外に流す
目玉はアイリーンの手の中で、ぎょろぎょろと動く
目玉は必死に足掻き、自身の唯一の攻撃手段……身体を使いアイリーンを殺そうとする
だがソレは失敗した事を悟った、ソレが慌てふためく様子を見たアイリーンの不確定な考えは確信に変わり……目玉を潰そうとした瞬間
「辞めろ!殺すな!」
そんな懐かしい声が聞こえた
ゾーイだ
バコバコと音を立て、土煙を上げながら此方に来たゾーイ、アイリーンは一瞬目を輝かせたが我に帰ったのか真顔になる。
『……なんだよ今更……』
そんな言葉を無視し、アイリーンの横を通り過ぎるとソレを突き飛ばした、液体に近いソレの身体は壁にべちゃりと音を立て、ズルズルと地面に落ちる
相変わらず手中に収まっている、目玉はぎょらぎょろと蠢いている
『殺しては駄目ってどういうことだ?』
「……」
ほんの一瞬だけ躊躇った後、ゾーイは言う
「アレはな……光の……
ゾーイの言葉は遮られる、目玉はアイリーン体内に残った、微細な自分の身体を操り、自害した
「ッ!!!!!!」
視界が覆われる程の光が国全体を包み込む
全身の穴という穴から光が入り込み、毛は燃え灰になり、体内は破壊される、僅か数秒間の出来事、だがソレの自害はアイリーンとゾーイに対して大ダメージを与えた。
『ぐっ!?』
その場に倒れ込む、その姿はもうアイリーンの面影も無い、肌は爛れ、髪や体毛は燃え、身体全体が赤黒くなっている
『ゾォーイ”……何処だ』
目が眩み全く見えない
気配を探るが痛みて全く分からない
『ゾーイ……ゾーイィ”!』
何処だ?何処に居るんだ?
四つん這いになり探す
分からない
何処に居るんだ?
不安は増すばかりで、アイリーンは情けない声を上げる。
そんな時ぬちゃりと嫌な感触がした
『……?』
いや、そんなまさか、目を開けてしまえば少しの光さえ激痛になる様な状態、痛みを堪え、目を開ける
黒かった視界がぼやけた視界に変わり、そこには黒い液体……いや、ソレがいた
ほっと胸を撫で下ろすと、今度はハッキリと周りを見る
身体は少しずつ再生している、大丈夫、ゾーイだって……何とかなる筈
『……』
ゾーイはアイリーンの側にいた、アイリーンは動いているつもりだったが、ほぼ移動していなかったのだ
『ゾーイ?』
辞めてくれ、頼むから……お願いだから
『死なないで』
消えてしまいそうな声が言う
手が痛い、全身が痛い、肉の感触の代わりに痛みが走る
目が合った
瞬間、背後から胸を貫かれ、アイリーンの身体を貫いたソレはぬらりと身体を引っ込める、アイリーンの身体からは大穴が空き、体力の血が噴き出す
『……え?』
後ろを見ると再生した目玉が居た
『なんで……』
口に出した時、思い出した、あの長ったらしい名前の奴の記憶での……そうか、これは神を利用し、残った残骸なのだ
並の攻撃では……駄目なのだ
すぐにとどめをさすべきだった
《アイリーンはぜつぼうした》
アイリーンはその裏で、ゾーイがアイリーンを見つめている事には、まだ気付いていなかった。
遅れて本っ当にすみません!一旦投稿しときます!
コメント
1件
ああ、もう、今回の展開すごすぎました……! アイリーンがあの得体の知れない“ソレ”と対峙して、ゾーイが突然「♡♡♡な」って現れた瞬間、もう息が止まるかと思いました。しかもあの目玉の自害であそこまでボロボロになるなんて……「ゾーイ……死なないで」って消えそうな声で呼ぶアイリーンが切なくてたまらなかったです。早く続きが気になります……!