テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
様々なパロディを詰め込んだ不穏すぎる連載です。
死パロ、歌詞パロ、共にあります。
もとぱもありますが基本的にもりょきです。
大森side.
『大森さんで、間違いありませんか?』
お盆、蒸し暑い室内、僕は曲を作っていた。
“ミセスの活動もお盆に伴って休もう!”という案から僕たちは
お盆休みを堪能していた。
のんびりと夏の暑さにうだりながらそれぞれ実家に帰省したりした。
僕は昨日のうちに実家から帰り、休みなのに性懲りも無く曲を作っている。
若井は明日にでも実家に顔を出すと言っていたし、涼ちゃんは今日から長野に帰ると言っていた。
部屋で伸びをして、一旦休憩とリビングに向かう。
すると、起きっぱなしの携帯から着信音が鳴っていた。
普段はなんとも思わないそのメロディに、
少しだけ不安になった。
携帯に近づき、画面を見る。
そこに表示されていたのは、警察でも病院でも、マネージャーでもなく、
『若井滉斗』の文字。
「ぅわ、若井かよ…」
意味のなく一人で呟きながら携帯を手に取る。
すっかり安心しきって通話のボタンを押した。
「もしもし?若井どうしたの?」
僕が携帯を持ちながら麦茶の入ったコップを手に取り、
机に置いて、ソファに身を預けるまで、
若井は一言も喋らなかった。
ざわざわと後ろで誰かが喋っているような
雑音だけずっと聞こえてはいるけれど。
___随分と騒がしいな。
不信感に首を捻る。
背中には冷や汗が伝い、いつの間にか手には汗をかいていた。
「…若井?」
「…大森さんで間違い無いですか?」
「あーはいそうですけど、なにか?」
携帯越しに聞こえたのは聞き慣れた若井の声ではなく、
誰かも知らない女の人の声だった。
彼女から、友人か__、その時は不審に思うことなく僕は返事をした。
「どうかしましたか」
「〇〇病院まで来てくれますか、若井さんが__」
「病院に搬送されました。」
コップに入った氷がカランと乾いた音を立てた。
コメント
5件
みのりちゃんの書くくらいおはなしだいすきだよ
もう、この時点で好きです。続き気になります…!
いやぁ、、、、 不穏な空気すきだぁ、、、 天国パロはまだ見たことないから どう物語が進むのか 予想できなくて楽しみ…!