【 五条side 】
五条「それ聞いたのいつだよ」
暁「うーん。確か、この前ここに来た時かな」
五条「あぁ、あん時か__ん?」
暁「ん?」
五条「あん時は確か、11月。婚約破棄したのも11月だったよな。」
暁「あぁ、そういえば確かに。」
五条「以前からアイツのとこに俺以外から縁談来てたか?」
暁「いや?そんな話は聞いたことないけど。」
五条「じゃあおかしいな。」
五条「婚約破棄と縁談成立のタイミングがあまりにもドンピシャすぎる」
暁「言われてみれば、確かに。」
五条「……誰かが裏で手を回したとしか思えねぇな」
暁「んーーーー…あ!」
五条「あ?」
暁「11月といえばあれだ!」
五条「あれってなんだよ」
暁「半年に一回の呪具納品期!」
五条「呪具の納品?」
暁「そ。特注品以外は大抵4月と11月に納品されるんだよ」
五条「呪具、呪具、、、」
___瀬戸家は呪具商家として有名なの。ウチはほら、この傘とか。____
五条「瀬戸家、、」
暁「瀬戸家、か。」
五条「あくまで可能性だけどな。」
暁「うーん。でも、そうかもね。」
暁「あそこの家は怪しいんだ。」
五条「なにがだ」
暁「例えば、、武器商家で、あまり任務として手柄はあげていないのに、」
暁「いつのまにか、地位が高くなっているとかかな?」
五条「地位が、、高くなる、、」
暁「それに、黒い噂は結構聞くね。」
暁「よく聞かない?瀬戸家は呪詛師と繋がってるんじゃないか。って。上の連中の間では結構有名な話だよ。」
五条「なんでそれ調べねぇんだよ」
暁「そりゃあもちろん、防御が硬いから。」
暁「商品(呪具)を扱うからね。結界が何重にも貼ってあって、家に辿り着くだけでも困難だって噂だ。」
暁「それに、ちゃんとした証拠がない。」
五条「なるほどな。手も足も出せないってわけか、、」
五条「でもそうなると、やっぱ黒確定だな。」
暁「うん。婚約破棄と縁談成立。どちらも裏で手を回したのは瀬戸家だろうね。」
五条「……。」
暁「ねえ五条くん。」
五条「…あ?」
暁「任務で忙しい親父。病気で寝たきりの母親に代わって、誰がアイツを育てたと思う?」
五条「使用人じゃねえの?」
暁「当時は貧乏だったからね。使用人はいなかったよ。」
暁「俺だよ。」
五条「、は?」
暁「宵を育てたのはこの俺だ」
暁「たった1人の妹だからね。」
暁「欲しいものはあげたし、変な輩は追っ払った」
暁「何故ならお兄ちゃんだから。」
五条「…シスコン?」
暁「やめてよ。潰すよ。」
暁「なにを言いたいかっていうとね。」
暁「何処ぞの馬の骨とも知れない奴に手塩に掛けて育ててきた妹はやれない。ってこと。」
暁「だからアイツを取り戻す」
五条「……手塩に掛けた?漬けたの間違いじゃねぇの?」
五条「漬け過ぎて塩っ辛ぇよアイツ。年中反抗期かよ。」
五条「…まあ、でも居なくなったら物足りねーわ」
『スッ』
自分でも珍しいと思う。
誰かに右手を差し出すなんて。
__必死さ。宵の事になると悟はいつも必死だ__
五条「この五条悟様が協力してやる。」
暁「…君、なんだかんだ言って、宵のこと大事にしてるよね。」
五条「してねーよ!お前ら兄妹は世話焼けるんだよ!」
五条「面倒くせーし、所々似ててムカつくし。」
五条「…居なくなったら、困るんだよ」
暁「…そっか。俺も同感。」
『パシッ』
暁「とは言っても瀬戸家に乗り込むならそれなりの人員が必要だね」
五条「…1週間後。」
五条「それまでに手当たり次第に情報を掴め。」
五条「集まった情報で親父達を和解&説得させる」
暁「勢力増強で乗り込むワケか。」
暁「楽しみだね!」
五条「そのためにまずは情報集め。」
五条「1週間後、また此処で。」
暁「了解」
__PM2:00
都内ファミレスにて、
最狂コンビ結成。
拝啓 “ 漬物みたいに塩っ辛い ” 君へ
待ってろ。
コメント
5件
最高すぎます…✨フォロー失礼します!
最狂コンビぃぃぃぃぃぃぃぃ⤴⤴愛しの宵ちゃんを任せたぞぉぉぉ
私も待ってていいかしら(ごめんなさい)