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2回目でした。

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2回目でした。

1 - きもちわるい

♥

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2025年08月21日

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それを見るのは2回目でした。それはとても綺麗で、綺麗で輝いて見えました。


花がいました、一輪の小さな花でした。その小さな命はすぐに摘み取られていきました。僕はそれを知っていました。


初めてでした。彼でした。嫌いでした。

涙はでませんでした出す必要もありませんでした。とても心地よく幸せでした。


心の底から好きでした。彼のこと。ずっと前から、ほんとは。

同時にとてつもなく憎く嫌いでした。


僕はただ見つめていました。彼を、見上げていました。

あなたは脆いことを知っていました。そうです、知っていました。


見て見ぬふりをしました。見たくないものを遠ざけ、隠しました。

そのまま忘れました。


忘れました。


忘れて、忘れて、忘れて、忘れて



その度になんども同じことを繰り返してきました。


隠して、忘れて、隠して、忘れて。その繰り返しでした。



繰り返し。



彼のことは何も知りませんでした。知っていました。


知っていました。


そのまま身が朽ちてまた新しく生まれ落ちた時。


その時。


その時。


何度繰り返し隠して忘れても思い出します。


思い出します


彼に触れた時僕たちは死にました。


死にました


一緒に。


それを見るのは2回目でした。それはとても綺麗で、綺麗で。


幸せで、幸せで。


苦しい


溺れてるみたいでした。やさしく温かい液体に包まれていました。


僕でした。


僕でした。


僕だけ。




僕?


繰り返し。

繰り返します


繰り返します。


ずっと、ずっと、永遠に。


繰り返します
















僕。


僕だけ





僕だけが

 溺れていました。




彼は





君は




 嘘つき

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