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いやあ、第27話、読み終えました!「そういえば、貴族でした」ってタイトル、ミドリが自分の身分をあえて「利用する」っていうスタンス、すごく彼らしくて笑っちゃいました。婚約者候補の手紙を「言い訳」にするあたり、狡猾で賢いというか…それでいて「利用して申し訳ない」って思うところに、彼の真面目さも出てるのがいいですよね。 それにしても、ナハトが「災いの前兆」って口にした場面、すごく気になりました。国の伝承ってどんなものなんだろう。彼の珍しい焦りも含めて、次が待ち遠しいです。
第27話 そういえば、貴族でした
md side
教会の件について一段落ついた今日この頃、僕は街に出かけていた。騎士としての役割も休み。久しぶりに七つの王冠のガイストではなく、侯爵カルクハイト家の一人息子、ミドリ・ヴォル・カルクハイトとしてだ。ここしばらくは、ガイストとしての仕事も山のようにあったのに今じゃあまり仕事は来ない。気楽だ…このままの状態であれ……。
街に出たのは前から読んでいた本に新作が出たと聞いて買いに来た。今は買い終わり、カフェで休憩中。ここのカフェが出す紅茶を意外と気に入ってる自分がいる…。外に備え付けられている机に紅茶と買った本、椅子に体を預ける僕。時間がゆっくりと流れているであろうこの時よ、続け……。
数分後、何やら騒がしい。コップの紅茶がなくなり、そろそろ家に帰ろうと思ったまさにその瞬間、この騒動に出くわした。人混みを掻い潜りながら何があったのか確認だけして帰ろう。そう思い、騒動の原因となっているものを見た。
担架に横になっている何人もの獣人族。この国ではあまり見ない獣人族。おそらく隣国、獣人族が多く住まうその国から来たのだろう。現に彼らの服の紋章がその国のものだ。そして兵士に囲まれながら状況を確認していたのは、同じ七つの王冠で獣人族のナハトだった。普段はあまり感情を表に出さない当の本人は傷ついた彼らを見て少し焦りを見せていた。そして言葉を紡いだ。
ナハト(nc)
「…国、帰る。彼らの傷、リリア…見せて。」
「ナハト様!?お気持ちは分かりますが…」
nc
「ただの傷、違う。国の伝承、災いの前兆。」
「災いの前兆…?」
騎士達も困惑しているようだった。確かナハトはこの国出身じゃない。ナハトは獣人族の住む国、ベスティエ出身だと言ってた。なら、ナハトは今からそこに向かうということになる。国の伝承については知らないから何とも言えないけど…。ナハトも実力があるから大丈夫だと信じてる。けど念の為何するか、こっそり監視しておこう。
ミドリ・ヴォル・カルクハイト(md)
「監視」
僕の監視は対象の視覚の共有。今回は対象をナハトにしてある。かけられてるか認知しにくいので、今日のところは家に帰ろう。
数日後、ずっとナハトの視覚から監視してるけど…。でも実際ナハトは宣言通り、列車から隣国のベスティエへ向かった。でも何か胸騒ぎがする。でもどうしようかと思った。仕事もまた増えそうな時に離れるのは…。と思った矢先、僕は1つ思い出した。ベスティエに行く言い訳がある方法。
md
「見つけた。」
それは…婚約者候補からの手紙だ。
正直、結婚する気はない。だけどこの手紙の誘いを受ければ、僕はベスティエに行くことができる。僕は貴族で、侯爵家だ。カルクハイトの名を継ぐため、婚約者を探す必要がある。けど結婚はしたくない。
今回の婚約者候補は獣人との交友関係が深い人からの誘いで、その当人も今はベスティエに滞在してるらしい。なので、婚約者候補と会うという名目でベスティエに行ける!
利用しているようで申し訳ない気持ちも少しばかりありながら、その手紙に返事を返す。そして僕はベスティエに向かう準備をした。
To Be Continued………
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この度はぬさもとりあえず手向山
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