テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

あなたと再会した時。ようやく探せたと思ったんだ。

霧のかかった森を抜け、あてもなく、彷徨って、。ようやく見つけたんだ。


その時にはもう、僕は死んでいて、ここはあの世だと理解していた。


どうせ、僕はあなたに忘れられて、あなたの為に消えて、何かを奪われる運命、それでもあなたの事を忘れなかったのは、大事だから。


入って来た時はまるで、樹海に迷い込んだようだった。だが、途中で見つけた所、そこは少し霧がかかっており、そこには一筋の光が。


本当に美しかった。切なかった。


そこで僕が零した涙は、一つの光となって水面に波紋を作って行った。


そして、目の前には僕が探していた人が居た。


その人は優しく微笑み手を差し伸べた。


これで、僕の想いはここで叶い、果てると思った。

だが、それは僕の幻で、実際にはいなかった。

僕は、泣きながら霧の向こうへと入った。


僕の泣き声だけが、こだまし、霧の中の全体に響き渡る。


泣いたって…あなたは来ないのに。



ーFinー




看守達の短編集!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

8

コメント

4

ユーザー

僕……うーん、、飯塚さんの話かな、、! (違かったらすみません、!) このお話大好きだあ、、、表現が、表現が神ってます!!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚