前回のあらすじ
詩葉とクレープ屋に来ていた彗。親に呼ばれて帰った詩葉を見送り友達の虎狛と話をする為に
集合場所の駅前へと歩き出した…
~第四話 知った過去~
クレープ屋から駅前は目と鼻の先だからすぐに着いた。虎狛との集合時間には早すぎるがその辺で待っていよう。と、思ったが駅前といってもなかなかに広い。さて、虎狛にとって駅前はどこなんだろうか…とりあえずその辺で待っていよう。見当たらなかったら電話でもかければいいし。近くにあったベンチに腰を下ろし目の前を通る人々を見ていたら、
「やあ、ここだよ」
と耳元で囁かれ、驚いたおれは
「うわぁぁ!」
と大声を出してしまった。通りすがりの人々に笑われながら後ろを振り向くと左目を眼帯で隠した男がいた。こんな格好を人前でできるやつは一人しかいない。
「ビビらせんなよ、虎狛。」
そう言うと虎狛は
「いや、僕は囁くつもりなどなかったのだよ。だけど僕の中の悪魔が君に意地悪をする為に僕の身体を乗っ取ったのさ。そうと聞けば致し方ないだろう?」
何を言っているのかさっぱりわからない。何があったらこんな奴が出来上がるのだろうか。
「とりあえず行こうぜ。」
急かすと虎狛は
「そんなに急がなくても良いじゃないか。地球滅亡まではまだ時間はある。」
と意味のわからないことを言いながらも歩き出した。俺もそれに着いていく。しばらく沈黙の時間が経ったが居酒屋に着いた。
「なあ、俺らまだお酒飲めないって。」
虎狛を止めると
「確かにそうかもしれないな。僕には話をするときは居酒屋のイメージがあったようだね。」
とその真ん前のファミレスへと足を進めた。
カランカラン 「いらしゃっせー」
微妙な掛け声に少し帰りたくなりながらも店内へと歩いていった。席に着くと
「少し早いかもしれないがまず何か食べないか?」
とメニューを渡してきた。ちょうどお腹も空いているから良いかもしれない。虎狛は子羊のステーキを頼み俺はオムライスを頼んだ。待っている時間も憂鬱だから
「なあ、詩葉って学校だとどんな感じなの?」
と聞いてみた。すると虎狛は
「別にたいして変わらないが…最近はあまり関わってないから詳しいことは知らないな」
と答えた。俺は
「そっか。ちょっと安心」
と返答した。すると琥珀が
「あのさ、詩葉が」
「お待たせしましたー」
話を遮るような形で頼んだ料理が運ばれてきた。とりあえず受け取り店員がいなくなったのを見計らって
「いいよ、続き話して。」
と虎狛に振ると
「実はさ、大学入学した後に詩葉に告白されたんだ。」
つづく…
あとがさ
いや~久しぶりの投稿です。フォロワーが五人になりました!まだ始めたばかりなので少ないのは当たり前ですがフォロワー1500人超のゆゆ氏が宣伝したにも関わらず見てくれたのは20人と
「一体どう言うことだ!」って感じです。
後すっごくどうでも良い話ですがゆゆ氏が宣伝している「人狼ゲーム」のやつのオプチャに入ると、僕とおしゃべりできますよぉ~
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