最初に
こちらの作品はultimate4!の
もちねぎの死ネタです。
苦手な方はお戻りください。
俺はねぎりょー。だ
今は彼氏と一緒に暮らしている。
そしてもちと同じ会社、あるよにで働いてる。
俺は会社で映像制作などを担当している。
もちは色々な企画案を出している。
もちの馬鹿みたいな発想を俺が
映像として物にする。
そういうことをしていた。
「ねぎ〜最近元気なくないー?」
なんて呑気にもちが声をかけてきやがった
俺は内心
お前が無理難題を押し付けるからだろ。
と思いながらも いつも通りの顔で
「そう?そんなことないよ」
と笑って見せた
俺は自分の作品には誇りを持っている
そして色んな人にも認められている。
それが嬉しくて堪らなかった
ただ、天才や才能なんて雑な言葉を
押し付けられて期待されるのが嫌で仕方なかった
確かに自分は作品を作るのが早い
だがそれは才能なんて素敵なものではなく
徹夜とか自分の体を削った努力だ。
もちはよく
「ねぎはほっといたら壊れそうだから壊れる前にちゃんとSOS、出すんだよ」
なんて心配してくれる
が、時間が掛かってしまっては意味が無い。
昔、「そんなに時間が掛かるなら他に頼むよ」
「他なら短時間で君より高クオリティなものを作ってくれるだろうからね。」 なんて言われた。
だからまた自分を削りながら
自分の最高傑作を作って行く。
その生活が当たり前だったから
今更不満もなかった
疲れたらもちに甘えるだけだし。
俺は幸い優しい彼氏に仲のいい後輩と
周りに恵まれている。
後輩の名前は
金髪のやんちゃ野郎のチハヤと
赤黒髪のナルシストのフレントだ。
後輩たちも俺を慕ってくれている。
まぁその後輩からの眼差しも時々鋭く
俺を期待という言葉で切り裂くこともあるが。
よくもちは
「無理しすぎ」
「適度が大事だよ?」
と心配してくれる
「大丈夫笑もち、心配しすぎ」
なんて笑いながら返していた
最近の世間は
綺麗やエモいなんてモノに囚われていて
つまらないなと思う。
最近の依頼はエモくとか、綺麗に、とか
儚く、とかそんなつまらないものしかない
きっと世間の人達はこの世界が汚いからこそ
綺麗や儚さを求めるのだろう。
昔はやりたいものを作って
やりたいようにしてたが、
最近は同じようなことの繰り返しでつまらない
もちと言えば、相も変わらず
訳の分からない提案をしては
自分の中で会議をしている
多分それがもちらしさなんだろう
あいつは自分の世界で生きてる
まぁ、それはあいつに限らず
チハヤもフレントともだが
俺は最近羨ましいと、妬んでしまう
自分の世界で自分に素直に生きる彼らを
ただ彼らにそんなことは言えない
ましてや彼氏になんて絶対。
心配なんてかけたくなかったから
それからもいつものように出社し
何一つ代わり映えのない依頼を受け
内心くだらないな、などと思いながら
作品を作っていた。
在り来りな作品なんかに俺は誇りもなかった
ただきっともちなら、チハヤやフレントなら
どれだけ在り来りな物でも
好きなように誇りを持って作るのだろう。
そんなことが頭の中でぐるぐる回る
「…..りょー。!」
ふと呼び戻される
「ねぎりょー。ってば!」
もちだ
少しこちらを心配したように見てくる
「ねぎ、大丈夫?」
「なんの事だよ笑、大丈夫だよ。」
なんてシラを切ってみた
「はぁ、疲れてんなら休め。」
「仕事のペース落としていいから」
「体を大事にしてくれ」
というふうにもちは心配してくれた。
「ハイハイ。適度に休憩してるから」
なんて嘘を並べながらもちの心配を踏み躙った
あぁ、つまらないな。
同じことしかなくて、つまらない。
まぁ、変わり過ぎても大変だろうけど
俺はもっと自分の好きなように作りたい。
自分の最高傑作を作り続けたい。
ずっとそう思ってたのに、
今じゃ誇りすらもなくなって。
つまらない。
そんな自分がつまらない。
きっともちならこんな時は1度辞めるんだろう。
気分転換!とかふざけながら。
俺にはできない。
自分にはこれしかないのにそれを
手放すと自分じゃ無くなる気がしたから
だから全て離れる前に。
俺は綺麗なんてものは嫌いだ。
綺麗だったらいい?エモければバズる?
そんな時代に乗るしかできない奴らは嫌いだ
そんなつまらないことをする気は無い。
だけど、最期は綺麗に
死んでやるよ。
今日いつものように出勤するもちに
「俺今日ほかの仕事でさ、違うとこ行かないといけないんよ。」
なんて嘘をつきひとり家に残った。
書き置きを残した。いや遺書と言うべきか。
そこには、謝罪とかお金のこととか
家の事だとか仕事とか、そんな話を書いた
最後に1文「ありがとう。もちのこと大好きだよ」
なんて在り来りなことしか書けなかった。
まぁ、それもいいじゃないか。
こんな死に方在り来りじゃないだろう?
「あぁ、忘れてた」
一人呟き、ベッドに勿忘草を置いた
俺らしくないだろうけど、
まぁいいだろう。最後くらい
俺はそこから、電車に乗った。
海に行くためだ。
電車を乗り継ぎ着いた海は
晴れてたおかげかとても綺麗に青く光ってた
青色のシャツをよく着る俺は、
その青い海に見蕩れて
「海が綺麗だ。」
と零した
少し離れた波の届かないところに
靴とスマホを置き
海に飛び込んだ。
ひんやりとした水が自分を包んでいく
苦しさなんてものはなかった
心地よかった。
今になってわかった。俺はもう壊れていた。
ただもちのおかげで生きれていた。
でももうダメだったのだろう。
まぁいい。俺は意思表示が苦手なもんでね。
これくらいしか意思表示の仕方が分からなかった
だんだん意識が眠るように遠のいていく。
「ありがとうもち。愛してるよ」
と水の中で言った。
暖かさに抱きしめられながら
眠りについた。
もちside
今日のねぎなんか変だった。
気の所為かもしれないけど彼氏として
少し気になる。
なんて考えながら出勤してた
「あ、最悪や、忘れもんした」
仕方ない取りに戻ろう。
扉を開けた。
いつもと変わらない部屋
ただ机には紙が、ベッドには花だ
紙には様々なことが書いていた。
「あいつ、、、、、」
これは遺書だ。ベッドの上に置かれた花
勿忘草。
勿忘草の花言葉は「永遠の愛」
それと「私を忘れないで」
俺は咄嗟に走り出した。
1つあいつが行きそうな場所がある。
とある海だ。最近その海について
よく調べてた。
なぜ俺は気づかなかった、
気づけなかった!!
急ごう。
海に着いた。誰もいない殺風景な海に
靴が一足そしてスマホ。
ねぎのものだ。
目の前の海にはねぎが見えなかった
もうどっかに行ってしまったのか?
「あそこだ。」
メガネが浮いてる。
きっとそこにいるのだろう
こんな綺麗な海久しぶりに見た。
きっとあいつは「海が綺麗ですね。」
なんて俺に伝えたいんだろう。
「海が綺麗ですね」その言葉の意味は
「あなたに溺れる」
何も海に溺れなくていいだろうと
思いながら俺は海に身を投じた。
ねぎの元へ泳いだ。
いくら青い海に沈んだって
青い服きた君を見失うわけが無い。
まぁ、別に助けるわけじゃない。
見つけた。ねぎだ。
「遅くなった。一緒にいこう」
と心の中で一言呟き
ねぎを抱きしめ、
俺も眠りについた。
閲覧ありがとうございました。
急展開でしたし、
なんか下手でしたね笑
こんな拙い小説を読んで頂けて嬉しいです。
ぜひ感想の方頂きたいです。
コメント
1件
めちゃくちゃうまいわー! なんでこんなうまく書けるんですか…?