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あれから数年の月日が流れた。つい最近、師匠が教えてくれた事がある。
『死神になるとねぇ、自分の周りだけほかと時間の流れが違くなるんだぁ。だから見た目は全然変わらないのぉ、なんなら俺も死神初めて20年経つよぉ。見た目は21歳のままってことぉ。20周年記念祝ってよぉ璃梨ちゃん』
確かに見た目変わってない気がする。
高校生の頃のままだ。
でもこれで菜々葉も人目見て私だってわかってくれるはず。
「__ちゃぁん、璃梨ちゃぁん!」
「ぅわっ…!びっくりした…すみません、全然気づきませんでした、…」
「いいのいいのぉ。今日は話があってきたんだよぉ。璃梨ちゃんもうそろそろあの能力使えると思うんだよねぇ。」
「本当ですか?!」
「じゃあ試してみよっかぁ。俺の動きを真似してねぇ。」
そう言うと師匠は目を瞑って何かを唱えた。
『生換』
師匠がそう唱えた瞬間に空から綺麗な女の人が降りてきた。
あれは誰?
まず本当に会えるんだ。
「し、師匠!こ、この人は…?」
「…俺の婚約者だよぉ。」
「婚約者…?」
「まぁ俺が自殺しようとしたのはこの子が事故で死んじゃったからなんだよねぇ。その時に死神にあって助けられたんだぁ。」
「そうだったんですね…。」
そうだったんだ。師匠が生きてた姿が想像できなくて何も言えなかったけれど__
ちゃんと愛してた人がいるんだ。
『___臣?久しぶりね…。』
「久しぶりだねぇ、ミア。」
このミアさんは…外国の人なのかな。
でも日本語ペラペラだし…。
髪の毛は綺麗な栗毛。
すごく仲が良さそう。
『臣___この子は_あなたの弟子かしら。この子のために呼び出してくれたなら嬉しいわ_。』
「大正解。この子に能力を見せるために呼んだぁ。__またねミア。」
『ええ、またね。』
そう言うとミアさんは透明になって消えてしまった。
もしかして会えるのにも制限時間があるのかな。ミアさんが呼び出されてから約3分ぐらいしか経っていないけど…
「__じゃあ璃梨ちゃん、やってみようかぁ。あ、ちゃんと呼ぶ時は菜々葉ちゃんのこと考えながら呼んでねぇ。」
「_はい。」
菜々葉、
__会いに行くからね。