・🇲🇳🐎₊🇬🇧👑₊🇫🇷🪓×☭
・分からせ(?)
・旧国注意
時間軸がねじ曲がっています
※没です
初めに、ここは現世ではない。
時は1950年代。
場所は
冷たいコンクリートの床が、靴底の音を乾いた反響で返していた。
空間には窓ひとつない。換気口すら見えない地下の密室。
この異様な“静けさ”こそが、ここがただの会談の場ではないと告げていた
ソ連が姿を見せる。
背は高く、肩幅も広い…2mはあるだろうか。
空間そのものが小さく見えるほどの体躯。
何者かに呼び出されたのだろう、この部屋に。
条約についてだろうか。資本主義が降伏を告げるのかもしれない。
いずれにせよ、今のソ連は、米帝と互角と言っていいほどの実力をつけているのだ。
誰にも負けない。
重い鉄の扉を開く。
すでに部屋の中央には二つの影があった。
一つは紅茶のカップを手に、静かに椅子に腰掛けていた男。大英帝国。
左の影は、壁にもたれながらソ連の到着を眺めていた。モンゴル帝国。
後者はとっくに崩壊した。
前者も、ほぼ帝国は崩壊している。
────二国とも、本来はここにいるはずがないのだが。
二国とも、まるでこの瞬間を当然のように待っていた。
ソ連が腰かけながら問う。
「…..用は何だ。
呼び出しておいて、揃って無言か?」
高圧的な声だ、肩で風を切るような態度。
肩を張り、その鋭い目で睨むように二国を見る。
けどその視線の角度が、ほんの少し上を向いているのが腹立つくらいに可愛い。
だが二人はソ連を(物理的に)見下して動かない。
「……勘違いしているみたいですが、貴方」
大英帝国が口を開く。静かで、どこか乾いた声。
「…..は?」
ソ連の表情が曇る。まだ眉すら下がっていないが。
「貴方はここに話をしに来たんじゃない。
”躾を受けに来た”んだ」
「………..はあ?」
ソ連の眉がピクリと動いた。
───が、即座に笑い飛ばす。
「はは……言ってろ。
何が躾だ。俺を誰だと思ってんだ、なあ?」
喉の奥で笑いながら、肩で圧をかける。
「はははっ!!分かってるさ!
調子に乗った、壊し甲斐のあるガキだとね」
モンゴル帝国も強い。
皮肉たっぷりに返す。
「貴方のやり方がどれだけ傲慢で、どれだけ鼻につくか。
そろそろ、教えてやらないといけない時期だと思いまして」
「…….」
ソ連の笑いが止まる。
が、すぐに舌打ちして顔を背ける。
「…..殴るか?拷問か?多数で。
おいモンゴル、てめぇまで手を組むとは思わなかった」
口調は強い、態度も大きい。
でも────
「はは!違うな!」
モンゴル帝国が一歩踏み出した。
その一歩が、ソ連の肩越しに空気を変える。
「殴っても意味がねえ。
お前はそういう痛みに慣れすぎてる」
「は?じゃあ何…」
言いかけたその瞬間────
ごつい腕が伸び、ソ連の両肩を掴み、
そのまま背後の壁に押しつけられる。
壁が軋む音と共に、ソ連の体がバランスを崩した。
「…..っ、!?
何して…ッ、離せ…..!」
振りほどこうと力を込めるが、まるで岩にでも縛られたかのようにびくともしない。
圧倒的な体格差。
背後から伝わる熱と重みがかかった肩が軋みそうだ。
「ようやく焦ったか?」
横から大英帝国がのぞき込む。
口元だけ笑っていた。
「私達は別にお前を傷つけるつもりはない。
矯正するだけさ。傷つけない保証はないがな」
「は、ふざけんな…..っ」
抵抗しているが、壁に押しつけられたまま、微動だにできない。
「暴れないでください。優しくしてやるから」
大英帝国が喉の奥で笑い、ソ連の前に立つ。
その指が、ゆっくりソ連の顎をなぞる。
「ッ……なっ….!?」
瞬間、跳ねるように手を払うが、大英帝国の指先に力が無かった。
「……はあ、?」
ソ連の眉間にしわが寄る。
殴られる、抉られる、罵倒される……
そんな想像をしていたのだろう。
だがそれが”触れた”というより”撫でた”ような優しいものだったことに、
ソ連は困惑する。
「まずはその態度から。次に理屈。そして最後に…..誇り」
「………俺を抑え込めるとでも?」
「俺ならな」
モンゴルが、さらに体重を乗せる。
骨が軋む。
「ッ……!」
唇を噛むソ連。痛みによる声は漏れない。
しかし、英帝の手が耳の裏を、首筋を、鎖骨を
滑るように触っていく。
「……なに、何してんだお前…?」
反射的に言葉が出る。
英帝の指は、次第に胸骨のあたりへ
そしてモンゴル帝国の大きな手が、制服越しに腰骨を撫でた。
「……ふ、っ….触るな、何のつもりだ…っ!」
ソ連の声が、初めて震えた。
「….気づいていないとは思ってたが、予想以上に鈍いのですね…」
「あーそそるわその顔。
やっぱお前は引きずり降ろされるのが似合うってわけだ。」
ソ連の両側で低く嘲笑う声。
「っ…やめろって言ってんだろ、殴るならさっさと殴れ」
ただ触れられることに耐えるしかできない
その事実に、無意識に体がこわばる。
英帝が静かに言葉を継いだ。
「……貴方には、他者を支配する手段があった。暴力、恐怖、圧力、威信…..」
「どうです?支配されるという感覚は。
初めてでしょう?」
ソ連は英帝を睨みつけた。
その目に宿る憤りは、確かにまだ抵抗の意を残していた。
だがその瞳も、徐々に揺らぎ始める。
先程からずっと、二国の手が身体を撫でるように彷徨っているのだ。
そのうちの一つが、軍服の隙間を探るように、そっとソ連の腹部へと滑っていく。
筋肉がピクリと震える。
「…ッ、ふざけるな…..!」
「ふざけてねぇよ。真面目にお前を”折る”話をしてんだ」
低く、穏やかに囁くモンゴルの声。
「俺のこと、ただの故事くらいにしか思ってなかったろ。
でもな、俺は…..ずっとこうして、お前の背中を引きずり降ろしてみたいと思っていた」
ソ連は言葉を失う。
─そもそもこの男には、”性的な何か”などという考え自体存在していない。
それもそうだ。
今まで軍人のような、堅っ苦しい生活しかしてこなかった。
だからこそ、まだ強く出られる。
分からないから虚勢を張っていられる。
….あと、近い。
あたるぐらい近い、何がとは言わないが。
視線の高さが、自分よりも上にある。
相手の顔が、見上げるしかない位置にある。
…ありえない、今までそんなことはなかった。
「っ…..いいから離せ!
お前らなんかに付き合ってられっかよ!」
そう吐き捨てて、ソ連は突き放そうと必死に力を込める。
が、それがどれほど無意味な行動か、まだ理解していなかった。
英帝の手が、顎の下に這い上がる。
首を無理やりあげさせられるようなその仕草に、ソ連は反射的に歯を食いしばった。
「…..はっ。かつての大国が何するかと思えば…
なんだ?顔が見たいのか?」
絞り出したような強気な口に、英帝は応じない。
…ソ連は気づいていない。
流石に自身が何されるのか、誰でも想像できる。
…と思う。
だが気づけない、思いもよらない。
モン帝の指先がシャツの裾をめくる。
冷たい拳が、じかに肌に触れた瞬間───
ソ連の背筋がピクンと跳ねた。
「っ……や、やめろ…ッ!
嫌な汗が首筋を伝う。肩を突っぱねて、全身に力を込めた。
……押し返せるはずだった。
今まではそうやって、自分以外を捻じ伏せてきた。
「顔、赤いですね」
ソ連の顎を持ち上げていた英帝が、そっと告げる。
「は、あ…..っ?
誰が….ッ、冗談じゃねえ…!」
「さっきから”触られて”ビクビクしている。
…まさか、気持ちいいとでも?」
「ッ…..違ぇ……っ、俺はそんなっ…….ぐ、っ…♡」
そこまで言って、ソ連はびくりと震える。
モン帝が、腹筋の”感じる”部位だけを撫でてくるのだ。
「ほら、また。
貴方、今の反応。抑えているつもりか?」
英帝の言葉に、ソ連は奥歯を噛みしめた。
….違うんだ、違う。
こいつが触るから……
「っ、離せって!!」
両手で突き飛ばしたつもりだった。
──が、力が抜けていたせいだろうか。
モン帝の胸を押したはずのその形は、どこかしがみつくようにも見えた。
「…..なあ、そこのやつ。
これ、どう思う?」
「はは。見たまんまだろ。”強がり”ってやつさ
……ほんっと、こういうのが一番タチ悪いよねぇ」
いつの間にか、また英帝ぐらいでかそうなやつがいる。
いや誰やねんお前。
「….あら、フラカス。
ヴィシー政権の…」
英帝が答える。
「Bonjour,ブリカス♪」
そう、ヴィシー・フランスである。
でかい。
ソ連の脳が一瞬ショートした。
なんで俺がこんな奴らに……
…まだ力はある、逃げられる。
…そう思っていたのに。
頭が熱くて、足が震えて、指先に力が入らない。
「っ、!
やめろ…近づくな…ッ!こんなの…、!」
焦ったソ連がモン帝の腕を振りほどこうと身をよじった、
その隙を狙うように……
後ろからぬるりとした手が、服の隙間から腰に滑り込んだ。
「ッ…..!?!?」
背中に、ぴったりと誰かの身体が重なる。
冷たい指先が、ズボンの中へと忍び込み、下着の上から撫でるように這っていく。
「うわ…..もう熱いじゃないか….」
耳のすぐ上から、笑うような吐息。
湿ったフランスの声が、脊髄を撫でる。
「は、っ、貴様…..ッ…..なに、しやがっ…..」
言い切る前に、モン帝の手が、ヘソ下をなぞるように滑っていく。
フランスの指先が、確実に”男”の部分に触れる。
───皮膚が跳ねた。まるで待っていたかのように。
「….っ、やめ、っ、て……!それ以上は….っ」
焦った声。怒鳴ることもできない。
「はいはい、うるさいですね」
言い終えるより早く、英帝が顔を近づけた。
一拍の間もなく、ぶつかるような音を立てて唇が重なった。
強引な角度。
押し込むような舌の動き。
「……ッ!!?ん、ぐぅ、っ…..!」
視界の外でモン帝とフランスが笑っている。
押し返そうとする腕。
でもすぐに、フランスがその手首を掴んで引き寄せる。
後頭だって、英帝の右手が引き寄せてくるのだ。
「ふふ……喋るのも無駄だったねぇ。
だってもう、お前の声なんて誰も聞いちゃいない」
英帝の舌が、ソ連の口内を蹂躙するように暴れる。
ソ連の瞳がひくりと揺れた。
あまりにも”深く”差し込まれたその感覚に、一瞬だけ、
──ほんの一瞬だけ、視界が真っ白になる。
「ッ、…..ん゛、や……っ♡、やめ….ッ、」
舌が塞ぐせいで、声にならない。
叫べない。
喚けない。
「…..はッ♡、ん゛、くぅ゛……っ!」
「はっ……ふー…っ♡
…くそがッ…..!!」
「おーおー、凄いじゃないか。
….だが、ここは正直だな」
言いながら、モン帝が逃げる腰を掴み、ソ連の股をぎゅっと握った。
「っあ゛…!?♡♡
ちょ…..やめ、っ…ん゛ぅ゛……ッ♡」
ソ連が飛び跳ねるように身体を仰け反らせる。
「へえ…..?まさか、”そこ”触られるの、
初めてですか?」
「ふざけんな…、っ!!誰がそんな………ぅ゛♡」
目では睨み、口では拒絶する。
でも、腰は浮いてしまっている。
明らかに過敏な反応。
それを見た英帝がくすっと笑った。
「ソ連。自分の身体、どうなってるか分かる?」
「ッ…..!?」
手首を掴まれ、無理やり下へ引かれる。
──自分の股間。
半硬程度だが、確実に勃ちかけている。
「….なっ…これは….そういうのじゃ….」
「そういうのって?」
英帝が笑う。
フランスは面白そうに、その様子を眺めている。
「まさか”エッチなこと”とか思っちゃってるわけ?」
「…..っ」
「やだなぁ、ソ連。
そんな”はしたない”こと、考える子だったんだ?」
「っ、考えてねえ…..ッ、やめ…やめろ…..!!」
そんな事を言っているうちに、
モンゴルがそろそろと、手を下着の中に滑り込ませる。
熱い指先が、直に当たる。
「っ、ぁぅ゛…..ッ♡」
ソ連の喉から、短い吐息が漏れた。
「今の、可愛い声だったな?」
「…………..黙れ」
必死に睨み返しているのに、
股間に触れる指先は止まってくれない。
歯を食いしばっても、
反射的に、聞かれたくない声が漏れる。
「まだまだこれからだ、ソビエト♡」
甘ったるい声が部屋に響いた。
続きは次回です
お許しください
コメント
3件
やっばい…本当に可愛いねソビ… そっか…痛み以外よく知らないんだね、それにモン帝も英帝もソビより圧倒的先輩だもんね、あぁ〜素晴らしい、本当に