「お、しゃちょー」
「ん、剣持さん」
事務所に用があり、その用を終わらせ適当に事務所を歩いていると、僕の組んでいるユニット、ろふまおの最年長である加賀美ハヤト、通称社長に話しかけた。
「何してるんですか?」
「少し事務所に用あって…」
「へー…で、終わったとこですか?」
「はい。」
「なるほどねぇ」
なんて世間話を交わし、ジュースを自販機で買おうとしたら奢られてちょっとピキったリもしながら、僕達なりのテンポで過ごしていた。
「あ、そうだ剣持さん」
「はい?」
「あの〜…ちょっと…この後空いてたらで良いんですけど…」
「…家来て欲しいんですか?」
「ぐ…先に言われた…」
「はぁ…なに家に誘うだけでそんな緊張してんの。僕達付き合って何ヶ月だよ」
「だって…慣れないもんは慣れないですよぉ…」
触れていなかったが、僕達は付き合っている。その経緯は、夜の事務所、僕と社長しかいない控え室で僕から告白し、見事両想いで交際が始まった。
そこから数ヶ月経ってる現在、社長は何を緊張しているのか何か恋人らしいことや今のような家に誘うのにも緊張している。
初心にも程がある。可愛いから良いけど。
「…で、今から行けばいいの?」
「え、いいん、ですか…?」
「恋人の家行きたくないバカが居るかよ」
「確かに…」
「良いならこのまま直行しますよ」
「あ、ちょ、ちょっと待ってください。荷物持ってきます」
「そっか手ぶらか今…待ってますね」
「すいません…」
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こんな感じに進みます
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