※暗い系
※死ネタ
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「ぼんさんは自然死したんだよ。」
そう言ってわざとらしく悲しげな表情を作るおんりー。
ぼんさんは頭から血を流し冷たくなっていた。
おんりーはそんなぼんさんを哀れむと同時に、嬉しそうな目で見つめていた。
「違うやろ….
おんりーが!おんりーがぼんさんを階段から突き落としたんやろ!?」
大声を出しても表情を変えないおんりーに恐怖心を抱き、その場から動けなかった。
「うん。でもそれは….」
「重力でしょ? 」
「え?」
何を、… 何を言ってるん?
「俺がぼんさんを突き落としても、重力が無ければぼんさんは助かった。」
「は、?」
おんりーは淡々と続ける。
「つまり、ぼんさんが死んだのは重力のせい。自然なこと。」
「おかしいやろ、絶対…。」
何が目的かは分からないが、おんりーは満足そうに微笑み、ぼんさんの亡骸を抱きしめた。
ぼんさんの死は、おんりーという一人の人間によって、自然の摂理として片付けられた。
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