樹side
今日は3週間ぶりにメンバー全員が休みで、たまたま夏祭りの日と被ってて夏祭りに行こう!って話してた。なのに、よりによって雨。
天気予報では祭りの時間は止むらしい。
北斗「あめ、まだふってる……」
悲しそうな顔で10分に1回くらい外を見ながらつぶやく北斗。俺も祭り行きたいから早く止んで欲しいわ。
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優吾「ご飯出来たから食べるよ」
髙地の合図で席に座って昼飯を食べ始める。でも、北斗の手が中々進まない。
ジェシー「ほくちゃん、食べないの?」
大我「どうしたの?」
北斗「あめ……」
慎太郎「雨降ってるね。でも、とりあえず今はご飯食べよ?」
樹「ご飯食べて、てるてる坊主作るか?晴れますようにって」
北斗「うん!」
なんとか気持ちを前向きにさせてご飯食べるように誘導する。自分で言っときながらてるてる坊主なんて作んのいつぶりだろ?
北斗「じゅい!てるてるつくる!」
樹「いいよ、じゃあ北斗、これに顔書いて」
北斗「あい!」
いっぱい晴れますようにってたくさんのてるてる坊主を作る北斗。超可愛い!
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てるてる坊主を作って飾ったのに願いは叶わず、雨のまま夜になって夏祭りは中止。すると、
北斗「グスッ、グスッ」
樹「どうした?」
突然北斗が泣き始めた。
北斗「おまちゅり、グスッ、いきたかったぁ」
樹「そうだな、行きたかったな……」
ゆっくり引き寄せて抱きしめてあげるけどずっと泣いてる北斗。すっごい楽しみにしてたんだな。泣いてる姿を見ると胸が痛む。
俺らの行動を見て慎太郎が訳の分からない事を言い出した。
慎太郎「家で祭りしよ!」
樹「は?」
大我「どうやって?」
慎太郎「焼きそばとか屋台にありそうな物作って食べる!で、輪ゴムとかで鉄砲作って射的したり水風船でヨーヨー作ったりするの!」
ジェシー「おもしろそーAHAHA!」
優吾「まぁいいんじゃない!」
大我「北斗が喜んでくれるなら何でもやる!」
なんか慎太郎の思いつきで家で祭りをする事になった。
北斗が泣き疲れて寝てる間に皆で祭りの準備を進める。案外いい感じ!
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全部の準備が整い、北斗を起こす。
優吾「北斗、そろそろ起きて。ご飯食べるよ?」
北斗「んぅぅ……ファァ」
北斗は大きなあくびをして目を擦る。控えめに言って死ぬほど可愛い!
北斗「……ん、うわぁ!」
ぼやけてた視界がはっきり見えた瞬間、顔がパァーと明るくなって嬉しそうになる北斗。
北斗「ねぇねぇ!これ!」
ジェシー「そうだよ!お祭り行けないからお家でお祭りーAHAHAHA」
北斗「しゅごい、しゅごい!」
慎太郎「北斗、いっぱい遊ぼっか!」
北斗「うん!!」
それから俺ら全員で祭り気分を味わった。家で出来ることだけだから多くは無いけど、めっちゃ楽しい!
北斗「あーとっ!ニコッ」
ひと通り遊んだ後、今日イチの最高の笑顔で俺ら5人にお礼を言ってくれた北斗。マジ頑張って良かったわ!
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