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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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それから、ナユはジュホに近づかなくなった。
嫌いだからではない。
むしろ、その反対だった。
音楽番組で顔を合わせれば、もちろん挨拶はする。
「お疲れさまです」
「今日もよろしくお願いします」
それだけ。
廊下で見かけても、自分からは声をかけない。
近くにジュホがいると分かれば、スタッフに話しかける。
目が合いそうになれば、先に逸らす。
自分でも、少し不自然だと思っていた。
でも。
仕方なかった。
昔から好きだった人が、今は同じ業界にいて。
手を伸ばせば届きそうな距離にいる。
そんな状況に、心が追いつかなかった。
「ナユ、今日ジュホさんと同じ収録じゃん」
メンバーに言われて、
「うん」
と答える。
「最近、仲良くなった?」
「普通だよ」
「ほんと?」
「ほんと」
「じゃあ何でそんな顔してるの?」
「どんな顔?」
「好きな人と廊下ですれ違った女子高生みたいな顔」
「……やめて」
「図星?」
「違う!」
笑われる。
けれど。
その日の収録後。
廊下の向こうからジュホが歩いてきた瞬間。
ナユは反射的に視線を逸らした。
「……こんにちは」
「こんにちは」
すれ違う。
たったそれだけ。
それなのに、背中を向けた瞬間、心臓が大きく鳴った。
――だから嫌なんだ。
こんなふうになるから。
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コメント
1件
やっぱり「好きだからこそ距離を置く」って切ないですよね…。メンバーに「好きな人とすれ違った女子高生みたいな顔」って言われるシーン、すごく目に浮かびました。心臓が鳴るのを自覚して「だから嫌なんだ」って思うところ、もう完全に恋する気持ちが滲み出てて胸がぎゅっとなる。この繊細な距離感、続きが気になります。