勘違い

保「ん、んん」

ﾊﾟﾁ

保（..もう朝か、、）

保「ん？」

保「あの人、ゲーム機忘れとるやん」

保（大事なもののはずやのに）

保「マヌケやなぁ」ふふ

鳴「誰が間抜けだって？」

保「うわぁ！？」

保「、え、まだ居たんですか？」

鳴「なんでいない前提なんだ」

保「いえ、すみません」

なんや

まだいてくれたんや…。

やばい、口元緩みそう。

耐えるんや僕

鳴「体調は？」

保「え？…あー、結構楽ですよ(ﾆｺ」

保「仕事もできますしお気づかいなく、」

保「お手数おかけしてすみません」

鳴「ボクがやりたくてやってるんだ。気にするな」

保「そう、ですか」

鳴「というかお前、嘘しか言えんのか？」

保「 …え？」

鳴「熱、お前が寝てる間も定期的に測ってある」

鳴「さっきも測った」

鳴「何度だったと思う？」

保「……37.2、くらい？」

鳴「37.6だ」

保「…」

鳴「お前平均体温低いだろ」

鳴「微熱とは言わせんぞ」

保「し、仕事」

鳴「休みだ」

鳴「もう連絡入れてある」

保「特訓が」

鳴「そんなのいつでも付き合ってやる」

鳴「今の状態でやっても何も上達しない」

保「………分かりました」

保「でも昨日より楽なのは本当なんで、鳴海隊長はもう戻って寝た方が、」

保「その様子だと昨日も寝れてませんよね？すみません僕のせいで」

保「仕事はできるものならこちらに回していただいて」

鳴「待て待て！一旦話を聞け！」

保「…？」

鳴「まず、ボクも有給をとった」

鳴「緊急出動以外は休みだ」

保「、え」

鳴「あと仮眠はとっていたし、ボクは元々ショートスリーパーだから問題ない」

鳴「ことある事に自分を下げるのはやめろ」

鳴「とりあえず今日もお前の看病をしてやる」

鳴「何を言ってもボクは絶対引かんからな」

保「えと、、」

鳴「まだ寝とけ」

鳴「アラームもかけてないのに４時間で目ぇ覚ますのやばいぞ」

保「…ありがとうございます」

なんでや

保「あの、」

鳴「なんだ」

保「…なんで、ここまでしてくれるんですか？」

保「鳴海隊長も暇やないですよね？」

保「僕なんかに時間を割くのはもったいなっ」 鳴「保科」

鳴「自分を下げるなとさっき言ったはずだが？」

保「….」

保「すみません。じゃあなんでここまでしてくれるんですか？」

鳴「…お前は何でだと思う？」

保「…、？」

鳴「ボクは別に良い奴じゃないからな」

鳴「長谷川が熱で寝込んでもここまで面倒はみない」

鳴「お前だけだ」

鳴「保科だからここまでするんだ」

保「………」

また、期待させるようなことを言う。

もうええですよ鳴海隊長。

僕の気持ち知っていてこんなことしてるんですか？

そんな意地悪するほど僕のこと嫌いなんですか？

保「……」

鳴（…伝わってないな）

なぜだ、お前は鋭い奴だろ

なぜ分からん

あの言葉をどう理解したらそんな暗い顔になるんだ

保科はボクのことが嫌いなのか？

何を言っても嫌味にしか聞こえないのか？

…保科はボクをどう思っているんだ

鳴「…..お前は嫌か？」

保「、え？」

鳴「ボクと一緒にいるの」

保「え、いえ、全然嫌やないですよ（汗」

鳴「じゃあボクのこと好きか？」

保「……ェ？」