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男子校のぼくらは

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男子校のぼくらは

1 - 第1話 青春の始まり?

2025年11月03日

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僕は男子中学生、絹田悟。

今、入学式の途中だ。

ホントなら、今から始まる青春に胸が高鳴ってるはずだった。

が..


ここは、「男子校」だ。


僕は新入生代表、西谷航なんちゃらの話もそこそこに、あの日のことを思い出した。


僕の家は歯医者だ。「絹田歯科」とかいう、顔の主張が激しい広告看板を出してそうな名前だが、東京の「きぬた歯科」とは全く関係ない、鹿児島にある地元じゃそこそこの知名度の歯科である。


どうやら、父さんは僕に歯医者を継がせたいらしく、小1の頃から塾に入れ、地元の国立大学の付属中学に入れて、県下一番の公立高校、鳥丸高校鳥丸とりまるに行かせる予定だった。

僕もそこそこ勉強は得意だったようで、塾ではいつも、真ん中あたりの成績をキープしていた。


しかし、小6の時、事件は起きた。

塾で三者面談をしていたとき、志望校の話になった。当初通り、付属中学でいいと父さんが言ったとき、担任の先生が言った。

「悟くんの成績なら、ラム・サール学園という選択肢もありますが… お父さま、いががです?」


ラム・サール学園は、県一番の難関校で、全国的にも知名度が高い、中高一貫の男子校だ。


そう、男子校だ。男子校なのだ。


僕は男子校なんて嫌だった。当たり前じゃないか。女子がいない生活なんて、耐えられるはずがない。だから、最初から行くつもりもないし受けるつもりもなかった。

それなのに、先生が余計なことを言ったことで、人に乗せられやすい父さんが真に受けてしまい、学歴主義の母さんももちろんOKしてしまい、とんとん拍子で受験までしてしまった。手を抜きたくはなかったから、受験も真面目にした。そしたら、受かった。受かってしまった。

塾の先生は、「やっぱり受かった!悟くん、良かったね!」と言っていたものの、顔に「よっしゃぁぁぁ!!!去年の奴より合格増えたぁぁマウント取りてぇぇ 」と書いていた。おい、お前のせいだぞ。ふざけんn…


肩を叩かれ、我に返った。どうやら寝ていたらしい。ちょうど校長が話をしていた。しまった。叩かれた右側を見ると、メガネを掛けた、いかにもガリ勉っぽいやつがこっちを向いていた。そいつは、

「寝ちゃだめだよ!」

小声でそう注意し、また前を向いた。

意外といいやつなのかもしれない。

(こういうやつと友達になれたら、けっこう楽しい青春が過ごせるかもな)

そんな考えを、すぐに頭から消した。


だって、ここは男子校だもの。



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