昔
そう、昔の話
高校生くらいの話
退屈な朝のホームルームが終わり、1限目が始まろうとしていた
睡魔で少しもうろうと為ている頭の中で、朝の食パンの味がぐるぐると回っていた
その味を消すように肩を叩かれた
親友がいた
変わらない親友
今は亡き親友
名を____
汗が止まない
過呼吸気味の呼吸を整えながら、頭の中でフラッシュバック為ている
グチャグチャになったあの躰を
嗚呼、クソ
もう、忘れてしまいたいのに
こびりついて、引き剥がれない
今も亡くなった親友の親は、優しくしてくれている
それが余計に辛くて吐きそうになった
電車のホームを見る度少し感じる
それが厭だから、電車を使わなくなった