テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
俺の名前は、シャルル
世界の英雄と讃えられる俺だけど
本当は、酷くて外道な奴だ
だって俺は、初恋の人を閉じ込めているのだから俺は英雄でもないし、到底普通の人間になんかなれない
でも、彼女は認めてくれた
貴方は普通の男の子だって、みんなと同じように生きていていいんだよって言ってくれた
人生で初めて、人に肯定された気がした
俺は親には、
「そんな感情は持ってはいけないんだ!
一族の恥さらしめ!」
と罵られた
好きという感情は制御できるものではない
だから辛くて困難な道で
感情を殺さなくてはいけなくて、
みんなと同じように生きたくて、
おかしい子と思われたくなくて
そう思っていたけれど
彼女は言ってくれた
欲しい時にその言葉をくれる
だから俺は彼女に恋に落ちた
そんな事を思い出しながら歩いた冬の寒空の下はなんだか暖かく感じた
そして冷たい扉を開けた瞬間
彼女の可愛らしい笑顔が覗いた
「おかえりなさい」
そう言ってくれた
でも俺は行かなければならない
世界の英雄として
彼女の笑顔を守るために
コメント
1件
うわ、めちゃくちゃ重くて美しい世界観…! 冒頭の「本当は、酷くて外道な奴だ」って告白で一気に引き込まれた。英雄の表面と、閉じ込めてるっていう事実のギャップがすごい。彼女に「普通でいいんだよ」って言われる温かさと、英雄として戦いに行く切なさが胸に刺さったよ。この第1話、設定の見せ方が本当に上手い…続きが気になる!